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『 見かけたら教えようか？ 』と、
親切で呑気な言葉も 「 分かった 」と
適当に流し 教室を後にしようとした時、
『 きょうは、ほっといてあげたら？ 』
いつからそこにいたのか分からないけど、
何かを知っていそうな夏海が 静かにそう言った.
なんでだよ？
一方的に終わりを告げられて、
はい、そうですか で終われる訳ねえだろ.
そう言いたくても、冷静で 落ち着いてる
夏海の判断が いまは正しいのかもしれない.
「 .. わかった 、
ありがとう 」
教室を後にする俺の足は、さっきまで
走り回ってたのが 嘘かのように 重たかった.
鉛のように重たい足を無理矢理運ぶ.
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作者名：すまめ | 作成日時：2016年7月28日 22時
