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試合が終わり、俺の視界は悔し涙で滲んでいた.
出来るだけ 誰とも喋りたくない.
ただでさえ、プレッシャーにすら勝てない
ダサい自分が、嫌で仕方が無いのに、
こんな姿を Aに見られるくらいなら
全裸で三点倒立する方がマシだ、 とすら思えた.
だから スポーツドリンクを差し出し近づく
マネージャーの有紗ちゃんにも、
笑顔を振り撒き 涙を誤魔化すのに必死だった.
『 ありがとう 』
と、乾いた喉を それで潤してると
後輩と騒ぐ 海と夏海の姿が目に入った.
でも、そこにはAはいなくて、
『 .. 、草川先輩 ？ 』
そう聞こえた か細い声に幻聴かな、って
思う程 俺はAを探すのに集中していたらしい.
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作者名：すまめ | 作成日時：2016年7月28日 22時
