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拓弥 side.
高校生活、最後の試合.
数年ぶりの 県大会出場に、
俺は Aを誘わなかった.
試合一週間前まで、海も夏海を誘わない
と言っていたし、これで集中して試合に挑める.
そう思っていたのに、観客席で真剣に
試合を眺めるAを見つけた あの瞬間は、
なんでいるの？
と、心底思った.
案の定、俺は プレッシャーに負け、
試合の勝敗を決める 大きな役割を
果たすことが出来なかった.
チームとして、彼氏として、
恰好いいところを見せれない俺は、
プレッシャーに負けることくらい
最初から 気付いていた.
こんな大きな舞台に、 Aを連れて来たら
調子が狂うことくらい 目に見えていたのに.
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作者名：すまめ | 作成日時：2016年7月28日 22時
