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2月が過ぎると、時間が経つのは
あっという間だった.

気がつけば、寒そうにしていた 桜の木も
ほんのりと 淡いピンクに染まっていて.

掲示板に張り出された、張り紙を
我が先に見ようと、沢山の生徒が群がり
必死の思いで 確認したそこには、


3年B組 坂下A
3年C組 草川拓弥


の文字.


掲示板を眺める私の背後に、


『 離れたな〜. 』


リュック片手に、同じく掲示板を
眺める 拓弥の姿があった.


『 ま、大丈夫だろ. 』


隣のクラスだし.

と付け足す拓弥に、自然と
私の不安も 消えていった.




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作者名：すまめ | 作成日時：2016年7月28日 22時

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