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〜永遠亭〜
月の民、八意永琳。彼女は急に出てくるスキマに驚いた様子もなく問う
永「....珍しい客人だこと」
紫「お久しぶりね、月人」
永「何か用かしら?」
紫「今日で何日目?」
永「........?なんのこと?」
紫「.............」
紫「霊夢、またはほかの人間でもいいわ。変わったことはない?」
永「博麗の巫女は知らないわ、会ってないもの。人間は...特に異変はないように感じるけれど....?」
紫「.....そう」
永「なにかあったのかしら?」
紫「博麗の巫女が、変わるかもしれない」
永「...は?」
永「貴方は相変わらず突拍子もないわね、どういうこと?」
紫「冬がないでしょう?ここ2年」
永「それは知ってるわ、でもそれは異常気象だって」
紫「異常気象が2年も続くかしら、異変ではないとは言い切れないわよ」
永「.......何が言いたい」
紫「もしかしたら、夏以外が消えたかもしれないってことよ」
永「誰の仕業で?」
紫「知らないわよ、だから困ってるの」
永「でも、それは人間にしか影響ないじゃない。どうせ夏が終わらないだけでそういうものだって収まるわよ、ここは幻想郷なんだし」
紫「それもそうだけれど、でも人間の寿命がもっと短くなる、そうすると人妖のバランスが崩れてしまうのよ」
永「そんなの知らないわよ、元々人里が滅びたことは無いし今も子供はたくさんいるわ。安心しなさいよ」
永「........違うか、今の博麗の巫女がいなくなるのが嫌なのか?」
紫「................」
永「幻想郷の大賢者様も、随分と甘くなったな」
永「なんにせよ、私は何も知らない。ただ、恩がないという訳でもないしな。手伝えることがあれば言ってくれ」
紫「それはどうもありがとう」
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作成日時:2021年12月27日 10時