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咲 「まさか、あなたが1番先なんてね」
魔 「ほんとだよなぁ、1番生きてそうなのに」
霊 「馬鹿にしてるのかしら」
咲 「褒めてるのよ」
霊 「.......人間て怖いわねぇ」
咲 「.........?」
霊 「まさかこんな早く死ぬとは思わないわよ、悔いはないけど」
魔 「.......................」
咲 「私達人間はいつかは死ぬわよ、けど、死ぬことに喜びを感じてもいいんじゃない。死にたくても死ねない人もいるしね」
霊 「大事な人を置いて逝くのも、虚しいけどね」
咲 「....ほんとよね」
咲 「さ、ついたわよ」
霊 「ありがとう」
咲 「........今までありがとう。」
霊 「こちらこそね」
咲 「明日、お嬢様達と一緒に行くけど。最後に顔が見れて良かったわ。」
霊 「私もよ、今までありがとう」
魔 「..........なあ、霊夢」
霊 「......なに?魔理沙」
魔 「あたしはさ、悔しいんだよな。お前に勝つことも結局できてないし、霊夢を、助けてやることも出来なかった。」
霊 「.......................」
魔 「あたしは世界で1番、霊夢が好きだよ。大事な親友だ。」
魔 「けど、なんも出来ない。気持ちだけじゃどうにも出来ない。所詮ただの人間だ。これから、ただ平坦に生きていくんだ。」
魔 「あたしが霊夢と一緒に異変を解決したのも、多分、いや絶対、ただの暇潰しとかじゃなくて、大事な人を守りたい、霊夢を守りたかったんだと思う。」
魔 「私には力の限度があるから、全部を守りきれねえし、それに、助けて貰ってばっかだ。でも、最後くらいは一緒に死にたかったんだよな。」
霊 「.................魔理沙」
魔 「ありがとな、霊夢。本当は、一緒に死のうか迷ったけど、お前の次の代の巫女を、守ってやるのは、私の役目だしな。」
魔 「あと、紫に言ってないだろ?お前」
霊 「........バレてるのね」
魔 「バレバレだよ、紫に言ってればお前はここじゃなくて永遠亭にいるんだろ。でも、それじゃお前は幻想郷を回れないと思ったんだろ」
霊 「えぇ......。本当に、ここは素敵な所ね....。」
霊 「次の博麗の巫女も、きっと、同じことを思ってくれると思うわ....。私の大好きな幻想郷を。守る者だもの。」
霊 「大事なモノってすぐ壊れるのよ。どんなに大切にしてもね。代わりがいても、それは1つだし。きっと、神様も見てるんでしょうね。」
霊 「ここは、いつまでも残ってほしいな...なんて。」
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作成日時:2021年12月27日 10時