仮面37枚目 ページ1
相澤 side
雄英高校は夏休みに入った。
が、教員も夏休みというわけではなかった。
もうすぐ1年の林間合宿ということもあり、会議が立て込んでいた。
そしてようやく夜に雄英の仕事が終わり、ヒーローとして街を巡回していると路地裏に1人のヒーローが倒れているのが見えた。
近くにはフードで顔が見えない人物が1人、倒れて動かないヒーローを眺めながら何もせず立っていた。
「おい何してる」
俺は個性使って警戒をしながらも、立っている人物に声を掛けた。
そいつは被っているフードをさらに深く被ってこちらを振り返った。
手には白い手袋を付けていた。
「そのヒーローを襲ったのは？」
するとそいつの唯一少しだけ見える口が"わたし"とゆっくり動いたのが分かった。
「事故か？それとも…」
そいつはまた、声を出さず"わざと"と口を動かした。
HNの情報でヒーロー殺しクプラは白い手袋を付けていて、フードを被っていると書いていた。
そしてHNの情報と今見ている敵の姿は完全に一致していた。
「お前ヒーロー殺し、クプラか」
そう問うとそいつはまた、声を出さずに頷いた。
そして掌を開いたり閉じたりして何かを確認すると腰から刃渡り30cmのナイフを取り出してきた。
それを軽く素振りし、持っているナイフを眺めると少しだけ見える口元が不気味に笑った。
俺はそれに恐怖を覚えた。
そいつを捕まえようと捕縛布を飛ばすが、ギリギリで避けられた。
するとクプラはこっちへ向かって走って来てナイフ振りかざして来た。
クプラの個性の発動条件は分からないが個性を使おうとする気配が全くなかった。
「(だったら…ナイフは俺対策…)」
「何故ヒーローばかり殺す」
そいつは無言でひたすらナイフを当てようと振ってくる。
「無視か」
少しでも敵連合と繋がりのあるクプラを拘束できればあとは芋づる式で連合を叩ける。
少しでも手がかりを掴めるように顔を見ようとするとさらに体勢を低くしナイフで刺そうと迫って来る。
「そんなに顔を見られるのが嫌か？」
煽っても声を出すことはなく無視をし続けるばかりだった。
捕縛布を飛ばしても、上手くかわされてしまう。だから俺はただひたすら避けて隙を伺うことしかできなかった。
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ココア(プロフ) - カイセイさん» コメントありがとうございます！お待たせしました…！ (2022年4月21日 19時) (
レス) id: c02015ea5f (このIDを非表示/違反報告)
カイセイ - 更新きちゃーーー！！！！ (2022年4月1日 17時) (レス) @page43 id: 7be9c28f97 (このIDを非表示/違反報告)
カイセイ - 更新待ってます、、、 (2022年3月15日 15時) (レス) @page40 id: 7be9c28f97 (このIDを非表示/違反報告)
ココア(プロフ) - 冷燈（れいひ）さん» コメントありがとうございます！なるべく早く更新できるように頑張ります！！ (2021年12月30日 1時) (レス) id: c02015ea5f (このIDを非表示/違反報告)
冷燈（れいひ） - めちゃくちゃ、面白かったです。更新頑張ってください♪ (2021年12月24日 3時) (レス) @page28 id: d89adcd8f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ココア | 作成日時：2021年5月27日 11時
