仮面67枚目 ページ47
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あれから私たちは全力で走り、なんとか人気のない路地裏までくることができた。
「ハァ……ハァ………ふー…ここまで来れば流石に…」
「見つけました」
「『！』」
後ろから追いかけてくる様子がなかったヒーローが何故か私たちのすぐそばにいた。
「嘘だろ…探知系の個性か…？！」
『コンプレスは下がってて！』
「残念ながら違うのですっ！」
戦闘態勢に入ると、目の前のヒーローは泥のように溶け、中から裸のトガが出てきた。
「『トガちゃん！？/トガ？！』」
「お茶子ちゃん達とAちゃんが対峙してるの見て、ストックしておいたヒーローの血をチウチウして、変身しました」
そう説明しながらトガは先に路地裏に隠しておいたのか、いつもの制服に着替えていく。
「よかったぁー！助かったよ！」
『…びっくりさせんなよ…』
「もうすでにお茶子ちゃん達が警察やヒーローに通報してると思われます。ヒーローや警察がいつ来てもおかしくありません。
なので、早めにここを離れるべきなのです。行きましょう！」
「…大丈夫？」
『…』
じっとしていると、ついさっき麗日たちに言われたことが頭に響いてくる。
｟どうしてそんな簡単に友達を騙せるの？！裏切れるの？！｠
｟ちゃんと罪を償って、また一緒に…｠
もちろん今まで罪の意識なんて微塵たりとも感じたことなんてない。
だって私の行動は、このイカれたヒーロー社会を正す、その1つの過程に過ぎないのだから。
『………うん。それよりコンプレス、財布は？』
「あの子たちが財布のことを言わないっていう確証は持てなかったから、逃げる時に一応取れるだけの中身だけ取ってきたよ。ほら諭吉さんがいっぱいだよ」
「わー！久しぶりに缶詰以外のものを食べれるんですね！」
そう言ってトガと一緒に、ご機嫌にお札をヒラヒラさせるコンプレスに違和感を感じた。
『なあ、それ本当に諭吉か？』
「「え」」
よく見ると諭吉ではなく、おもちゃのお金と、野口英世が一枚だけだった。
「なんだぁ、また缶詰ですかぁー？」
「ごめんよー！トガちゃん〜」
コンプレスとトガのやり取りを見ていると、苛立ちが少し軽くなったように思えた。
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これにて一旦"仮面を外した少女"は、一区切りとします！
次回予告(多分)を入れて続編いきます！
ここまで読んでくださった方、ありがとうございます！
次回もよろしくお願いします！
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ココア(プロフ) - カイセイさん» コメントありがとうございます！お待たせしました…！ (2022年4月21日 19時) (
レス) id: c02015ea5f (このIDを非表示/違反報告)
カイセイ - 更新きちゃーーー！！！！ (2022年4月1日 17時) (レス) @page43 id: 7be9c28f97 (このIDを非表示/違反報告)
カイセイ - 更新待ってます、、、 (2022年3月15日 15時) (レス) @page40 id: 7be9c28f97 (このIDを非表示/違反報告)
ココア(プロフ) - 冷燈（れいひ）さん» コメントありがとうございます！なるべく早く更新できるように頑張ります！！ (2021年12月30日 1時) (レス) id: c02015ea5f (このIDを非表示/違反報告)
冷燈（れいひ） - めちゃくちゃ、面白かったです。更新頑張ってください♪ (2021年12月24日 3時) (レス) @page28 id: d89adcd8f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ココア | 作成日時：2021年5月27日 11時
