仮面66枚目 ページ44
A side
「やっぱこの辺は人が多いね。大丈夫？」
『平気。にしても、こんな街のど真ん中でも案外普通にしていられるもんだな』
先生と拠点を失った私たちは、定期連絡をしながら世間の連合の話題が収まるまで各自で潜伏することにした。
そして今、私とコンプレスは生活費を稼ぐために街に出ている。
「この街は他と比べて、犯罪率が低いからヒーローがいなくて楽だね。こんな簡単にいただいちゃっていいものか」
そう言って嬉しそうにコンプレスは、持っているはずがない高級ブランドの財布を片手に持っていた。
『って言っても…場所が悪いな』
今私たちがいる場所は、雄英高校やヒーロー科がある学校の近くの街で、犯罪率が低いのもそのせいだった。
「最近の子は個性が強いからね。ヒーロー候補生なんかに会わなきゃいいけど」
『特に
「……Aちゃん…？」
『！？』
名前の聞こえた方を見ると、私服姿の1年A組の女子6人がいた。
そして、私にいち早く気づいたのは麗日だった。
「雄英…！言ったそばから…！！」
『ほんっとダルいな…！さっさと退くか』
「っ！すぐにセメントス先生とミッドナイト先生に連絡を「待って」麗日さん…？」
『コンプレス、行くよ』
麗日たちに背を向け、仮拠点の方へ歩いて行く。
「Aちゃん、待って…！」
『待てって言われて待つ敵がどこにいるんだよ』
「そんな人がいたらよほどの阿呆だろ「財布」…？」
「さっきAちゃん達が人から財布取ったの見たの」
「ああー、バレてたか…」
『だから何？敵が敵らしく生きて、何が悪いわけ？』
「見逃す」
「ケロ、お茶子ちゃん？」
「Aちゃんがここにいたことは警察や雄英の先生には話す。けど、Aちゃんたちがした事は黙っとく。
だからお願い。私の話を聞いて」
『えぇー、いいの？ヒーローになろうとしてる奴がそんなことして。まァいいよ。聞いてあげても』
「…ありがと……」
お礼を言った麗日は、少し黙った後、ぽつりぽつりと話し始めた。
「………ねえ、Aちゃん。……ほんとに……本当に、今までのAちゃんは、演技だったの？……私、そうは思えない。
Aちゃんは気づいてないかもしれないけど、いつもAちゃんと、周りにいる人は、楽しそうに笑ってたよ」
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ココア(プロフ) - カイセイさん» コメントありがとうございます！お待たせしました…！ (2022年4月21日 19時) (
レス) id: c02015ea5f (このIDを非表示/違反報告)
カイセイ - 更新きちゃーーー！！！！ (2022年4月1日 17時) (レス) @page43 id: 7be9c28f97 (このIDを非表示/違反報告)
カイセイ - 更新待ってます、、、 (2022年3月15日 15時) (レス) @page40 id: 7be9c28f97 (このIDを非表示/違反報告)
ココア(プロフ) - 冷燈（れいひ）さん» コメントありがとうございます！なるべく早く更新できるように頑張ります！！ (2021年12月30日 1時) (レス) id: c02015ea5f (このIDを非表示/違反報告)
冷燈（れいひ） - めちゃくちゃ、面白かったです。更新頑張ってください♪ (2021年12月24日 3時) (レス) @page28 id: d89adcd8f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ココア | 作成日時：2021年5月27日 11時
