仮面45枚目 ページ11
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次の日。つまり2日目、強化合宿が本格的に始まった。
「あ"あ"あぁぁぁ！！」
「クソがぁぁぁぁあ！！」
あらゆる場所から悲鳴や叫び声が聞こえてくる。
その様子はまさに地獄絵図といえるものだった。
内容は個性伸ばし。キャパのあるものは限界突破、デメリットのあるものはそれの克服を目指していた。
私はキャパが来るまでひたすら土の魔獣を倒し、インターバルを挟むことで個性のキャパを増やすと言うものだった。
「A」
気がつくと後ろにイレイザーが来ていた。
『…ハァ…ハァ…どうしました…？』
「その両腕の傷どうした」
『………俗に言ういじめのせいで一生消えない跡が残ってしまったんです(家庭内だけど)』
「…いつだ」
『小学生の時です。それもまた悪質でして、見えないとこに傷をつけるんです』
それも嘘。幼稚園の時に父親から。
記憶の中の父はいつも怒鳴っていた。
｟今までいくらお前に費やしたと思ってんだ！金を返せ！｠
｟ごめんなさいっ！ごめんなさいっ！｠
イレイザーは加害者が父親なんて思ってないだろうな。
「担任は？」
『もちろん、見て見ぬフリですよ』
「……ひどいな」
『それはまァ、ひどかったですね』
〔ヒーロー"が"見て見ぬフリするなんてひどいよね〕
『…ところで先生は何歳の時に個性が発現しました？』
「確か…4歳には出ていたはずだ」
『そうなんですか。私は6歳でとても遅く、無個性だと思われてました。原因はおそらくそれです』
「…」
イレイザーは私の話をただ黙って聞いていた。
｟個性のないお前に何の価値がある。ならお前はなぜ生きてる？｠
思い出したくないのに勝手に頭の中に父親の顔が浮かんでくる。
『無個性が悪い訳ではありません。この超人社会
話がずれてしまいましたけど、そういう人を助けられるヒーローに私はなりたいですね』
〔ヒーローなんていない世界に…〕
「なれるかどうかはお前次第だな」
『ありがとうございます(興味ねえよ)』
今も自分を隠すことでしか生きられない私は本当は弱いのかもしれない。そう思った。
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ココア(プロフ) - カイセイさん» コメントありがとうございます！お待たせしました…！ (2022年4月21日 19時) (
レス) id: c02015ea5f (このIDを非表示/違反報告)
カイセイ - 更新きちゃーーー！！！！ (2022年4月1日 17時) (レス) @page43 id: 7be9c28f97 (このIDを非表示/違反報告)
カイセイ - 更新待ってます、、、 (2022年3月15日 15時) (レス) @page40 id: 7be9c28f97 (このIDを非表示/違反報告)
ココア(プロフ) - 冷燈（れいひ）さん» コメントありがとうございます！なるべく早く更新できるように頑張ります！！ (2021年12月30日 1時) (レス) id: c02015ea5f (このIDを非表示/違反報告)
冷燈（れいひ） - めちゃくちゃ、面白かったです。更新頑張ってください♪ (2021年12月24日 3時) (レス) @page28 id: d89adcd8f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ココア | 作成日時：2021年5月27日 11時
