. ページ6
.
そして、出席番号順に50m走から始まった。
「次、A」
私は戸籍はあえて変えずに今までいた中学の戸籍を使っている。変に怪しまれるとわざわざ勉強してまで雄英に入ったのが全て水の泡になってしまうからだ。
スタート位置に着き、合図を待つ。
弔には"目立ちすぎず目立て"と無茶な要求をされた。とりあえず一応真面目に取り組もうと思う。
合図が鳴ると同時に地面に圧力をかけすぐに圧力を戻した反動で走り出す。
結果は3秒18だった。
「個性出たんか」
少し不機嫌な顔をした爆豪が隣に立ってきた。
『少し発現するのが遅かったみたいで6歳の時に出たの！』
「そうかよ…」
何故か納得いかない顔をした彼は名前を呼ばれ50m走を測り始めた。
テストは順調に進んでいき、ソフトボール投げまで進んだ。
私の途中経過はこうなった。
握力:測定器の持ち手に圧力をかけ測定不能
立ち幅跳び:50m走と同じ要領で137m
反復横跳び:個性使えず92回
ソフトボール投げ:同じく個性使えず73m
今はソフトボール投げの緑頭くんの番。
「緑谷くんはこのままではまずいぞ…？」
「ったりめえだ！無個性のザコだぞ！」
「無個性？！彼が入試時に何を成したか知らんのか！？」
無個性であの試験に合格するなら裏口入学でもしなければ合格するはずがない。
「個性を消した」
『！？』
まさか…
「つくづくあの入試は合理性に欠くよ。お前のようなやつでも入学できてしまう」
あのゴーグル…！
『…抹消ヒーローイレイザーヘッド』
弔にイレイザーヘッドだけは個性を消す個性を持っているから警戒しとけと言われていたけど担任とはまためんどくさい。
「イレイザー…？俺知らない」
「名前だけは見たことある！アングラ系ヒーローだよ！」
「_________。」
イレイザーヘッドが緑谷に何か話していた。
「彼は指導を受けていたようだが？」
「除籍宣告だろ」
「今！」
緑谷が投げたボールは勢いよく遠くへ飛んでいった。
「あの痛み…程じゃない！…先生、まだ動けます！」
投げた後の緑谷の中指は酷く腫れ上がっていた。
イレイザーの持つ機械には"705.3m"と表示されていた。
「やっとヒーローらしい記録出したよー！」
「指が腫れ上がっているぞ。入試の件といい、おかしな個性だ」
「…どういうことだこら！ワケを言えデクてめえ！」
爆豪が緑谷に向かって勢いよく飛んでいくがイレイザーの首巻いている布のような物で止められ、個性を消されていた。
そして全種目終了した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 159人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ココア(プロフ) - 孔雀さん» "お名前"と書いてるすぐ下の"苗字、あだ名の設定が可能"というのが使わないので消したいんです…！ (2021年8月17日 18時) (
レス) id: c02015ea5f (このIDを非表示/違反報告)
孔雀(プロフ) - 文字変換ルールというのは名前変換のことでしょうか？ (2021年8月16日 18時) (レス) id: 3ff2a4c3bb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ココア | 作成日時：2021年4月12日 21時
