仮面34枚目 ページ45
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少しして期末試験が終わった。
欠点者が数人出たが、全員で林間合宿に行くことが決まった。
私はまた休もうか考えながらアジトであるBARへ来ていた。
「Aちゃん、Aちゃん！ショッピングしましょう！」
トガは友達だからと言ってBARへ来ることが多かった。
『嫌だ』
「行ってきたらどうですかクプラ。死柄木弔もいませんし。送りますよ」
弔はあの日出て行ってから、夜には帰って来ているみたいだがほとんど帰ってきていなかった。
『タクシーじゃなかったんじゃないの』
「今回はトガヒミコもいらっしゃいますので…」
『都合良いねえ』
「それじゃあ行きましょう！黒霧さんお願いしますっ！」
最終的に腕を引っ張られながらワープゲートを通ると木椰子ショッピングモールの人気のない通路へ連れて来られた。
あまり乗り気じゃない私とは真逆のテンションでトガは私の腕を引っ張りながら店を回っていく。
するといきなり雑貨店の前で立ち止まった。
「このミサンガ、カァイイです。お揃いで買いましょう！」
『わかった。買ってくる』
財布を取り出して2つミサンガを買おうとすると腕を掴まれ止められてしまった。
「2人で一緒に買うんです。お友達ですから！」
そして同じ柄のミサンガをそれぞれ購入した。
それを見て私はトガに友達とは何なのか聞きたくなった。
『会った時から思ってたけど、トガは何でそんな友達にこだわるの。友達のどこが良いの』
「だってお友達になったら好きな人の話したりお揃いのものを身につけたりできるじゃないですか」
『…トガにとって友達って何？』
「んー、お互いを信頼し合っていて、その人になりたいって思うことですかね。Aちゃんは友達欲しくないんですか？」
『思わない。信頼ってよく分からないし』
「…じゃあ弔くんや黒霧さんがAちゃんを裏切ったりすると思いますか？」
『分からない。でも今まで人をどんだけ殺してもミスしても2人共、私を見放すことはなかった。だから"ない"って思いたい』
「それが2人を信頼してるってことです！」
『……私が…信頼してた…？』
「はい！そうですっ！」
そう言って、ついさっき買ったミサンガをトガは私の腕につけた。
「これはお友達で、大切なお仲間の印です！」
トガと話しているとどこか凄く居心地が良かった。初めて友達と言われて嬉しいと思えた。
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ココア(プロフ) - 孔雀さん» "お名前"と書いてるすぐ下の"苗字、あだ名の設定が可能"というのが使わないので消したいんです…！ (2021年8月17日 18時) (
レス) id: c02015ea5f (このIDを非表示/違反報告)
孔雀(プロフ) - 文字変換ルールというのは名前変換のことでしょうか？ (2021年8月16日 18時) (レス) id: 3ff2a4c3bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ココア | 作成日時：2021年4月12日 21時
