みちのさきにあるもの。

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〜ヨツバ〜


しばらく保健室で休んでいた。
あれだけ能力を使って疲れるのも久しぶり。


ヨ「勝てないよなぁ。」


シルクと付き合っていた頃もよく戦っていた。でも、全戦全敗。

だからだと思う。別れてから彼に勝てるものを見つけてやってしまう。それが、口喧嘩。

ふと時計を見ると、すでに放課後。
みんな寮に戻ったのかな〜。

ｶﾞﾗｶﾞﾗと扉の開く音がした。先生かな？


マ「…ヨツバちゃん。」

ヨ「マサイくん…！」


予想してなかった。まさか来てくれるなんて。


マ「今日、当番で…。ヨツバちゃんが、ここにいるって聞こえたから、遅くなったけど…来てみた。」

ヨ「そうだったんだ…嬉しい。ありがとう。」

マ「…大丈夫？」

ヨ「うん、今はだいぶ良くなったよ。そろそろ帰りたいなって思ってたの。」

マ「…よかったね。」


仲のいい友達はさっき来てくれた。
だから、本当にマサイくんが来てくれたことが嬉しかった。


「あら？彼氏さんがお迎え？(笑)」

ヨ「ちょ、先生！私達付き合ってないですっ！」

「うふふ。(笑)お似合いよ、2人。」

ヨ「もうっ…。先生、寮棟に帰っても大丈夫ですか？」

「ええ。もういいわよ。お大事に。」

ヨ「ありがとうございました！…マサイくん、行こ？」

マ「う、うん…。」


全く…保健室の先生ってああいう事言うの好きなんだから。

急に顔が熱くなった。多分、赤くなってる。
マサイくんも俯いているけど、耳が赤い。

“お似合い”か…。

…え、なんでよ。

なんでシルクの事が頭に浮かぶの？

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