みちのさきにあるもの。

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〜モトキ〜


文化祭の準備はみんな力を入れてるみたい。

俺はヨツバちゃんと彼女が無理やり誘ったマサイくんと一緒に清掃の係りになった。


ヨ「モトキくん。当日なんだけどさ…。」


ヨツバちゃんはしっかりしているから、当日の清掃の見回りについて、『いつ行くか、どうやって周って行くか』を細かく決めていた。

これだけしっかりしてるから、逆に大雑把なシルクと相性良かったんだろうな…。


モ「うん。それならスムーズにゴミ回収も出来そうだね。」

ヨ「よし！じゃあ当日の予定決まり！」


その間もマサイくんは外をぼーっと眺めていた。いつも暗い顔してそっと存在を消している彼。

ぺけたんが話しかけているところは何回か見たことがある。

だからと言って俺たちのと関わりはない。
そんな彼にガツガツ関わっていくのも違う気がする。

面白いよな。人って。

特に彼は。

だって。

俺の能力、効果ないんだもん。

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