みちのさきにあるもの。

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〜マサイ〜


人が怖い。信じられない。
いわゆる、人間不信。

そんな俺に優しくしてくれる、ヨツバちゃん。
そして、唯一と言っていいほど頼れる存在のぺけたん。

10歳の時にこの学校に来てから良いことなんてない。…まぁ、俺の性格のせいだけど。

クラスに馴染めず、存在しないものとして扱われる。もう慣れたもんだ。

人に会いたくないが為に授業終わりに荷物も持たず空き教室に篭る。そして、当番の人がいなくなってから教室に戻り、荷物を持って部屋に帰る。

約8年変わらなかった生活が、ヨツバちゃんと話し始めてから少しずつ変わった。

…それなのに、神様はずるい。

いつも俺を除け者扱いする彼らは、俺とヨツバちゃんが話をしていることが気に入らないらしい。
だからヨツバちゃんに、ちゃんと言いたかった。


マ「…俺と話さない方がいいよ。君が危ない。」

ヨ「私、こう見えてもNo.2だよ？(笑)あんなやつら、私の能力で抑えられるから。」

マ「そうじゃない…！…そうじゃ、なくて…。」


力の問題じゃない。心の問題だって。

言葉にして伝えたかった。でも出来なかった。
俺はいつの間にか、ヨツバちゃんのこと…。

俺にはそんな資格ないのに。
大切な人を守れる自信なんてないのに。

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