フラグにしちまえ ページ3
『冗談はさておき、どうしてルーザを睨んでたの』
らしくないネクのボケのせいで、再び質問する羽目になってしまった訳だが。
「………」
私の問いに対し、ネクは肩を竦めながらも何も言わない。
突然の沈黙に、私は思わず何事かと首を傾げた。
すると、手の方から「ぷはっ」という頼りない声が聞こえ、そこで私はルーザの口を押さえていた事を思い出したのだ。
ハッと、ルーザの方へ目を向けると 彼は涙目でじとっ…とこちらを恨めしそうに見ていた。
『ご、ごめん…』
「…凄く苦しいんだけど」
『う…』
咄嗟にしてしまった事とはいえ、申し訳ない…
私はもう一度謝ろうと口を開こうとした。
が
不意に、ルーザの腕が私の腹に伸びてきたのだ。
そして、そのままギュッと抱きつくものだから 私はいきなりの事に思わずあたふたとしてしまう。
と、そんな私を尻目に、ルーザは私の体に腕を回したまま、拗ねた声でこう言ったのだ。
「Aのせいで苦しくなったから、倍返しね」
『へ…!?』
「だから…こうやって苦しくなるように抱きしめてるんだよ」
ルーザはそう言い終わるとチラリと、私を上目遣いで見た。
そう言われても私の頭は混乱するばかりである。
ラッキーアイテム
革ベルト
13人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
とある兵器の八咫烏 - おあああああああああネクさん愛してるよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉネクさんオチが良i((殴 (2015年5月11日 18時) (レス) id: 48a9418dfb (このIDを非表示/違反報告)
松風フェイ(プロフ) - お久しぶりです。続き、楽しみにしています (2015年1月24日 16時) (レス) id: 9e020c0394 (このIDを非表示/違反報告)
ムーユー(プロフ) - この小説面白いです!更新頑張ってください! (2014年7月23日 0時) (レス) id: 8082e8327d (このIDを非表示/違反報告)
ユエリア - 頑張ってください! (2014年7月6日 20時) (レス) id: 3ecea1b588 (このIDを非表示/違反報告)
うお目うお科うおうお(プロフ) - ありがとうございます!! 最近ネタがちょいちょい尽きてきて…取り敢えず魔王軍に入軍させるのは決定にしようかと思うのですが… (2014年7月4日 20時) (レス) id: 500b4b8ae5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:うお目うお科うおうお | 作成日時:2014年1月20日 17時