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まさかのお供 ページ20

『先代魔王様…?それは一体…』

先代魔王の言葉に私は伺うような顔を浮かべた。私だけでなく、ルーザやネクも不可解そうな表情をしている。

「父上…?もしかしてチョウチョ以外に、誰かもう一人を同行させるつもりでしょうか…?」
「しかし、僕とルーザ様は残念ながら一緒に行く事が出来ない筈です…そうなるとそれ以外の誰か、という事になりますが…」
「あぁ二人とも、正しくその通りだ」

二人の訝しむような発言に、先代魔王は深く頷いて見せる。
そして、先代の言葉を聞いて更に疑問の色を濃くする一同を見て、僅かに笑って見せた。
と、そんな笑みを交えながら彼は驚くべき事を告げたのだ。

「だから、今回はチョウチョだけでは無くオデオンを同行させようと考えている」
「………え」

瞬間、今まで"自分は外野"と決め込んでいたオデオンの動きが、ぎょっとしたように固まる。
それから数秒、完全に動作が停止したかと思いきや、突然彼はハッと我に返り先代魔王に唸った。

「…先代魔王様、一体これはどういう風の吹き回しでしょうか」
「こ、こらこらオデオンよ。そんなに怖い声で脅してくれるな」
「脅した積りは御座いません。そしてこの声は地声ですから…」

先代魔王が恐縮しながらそう言うや否や、オデオンが淡々と言葉を返したものだから、彼は尚更恐縮してしまう。
私はそんな先代魔王に対して、若干の同情心を抱きつつも、確かな疑問を口にする。

『ルーザとネクさんはダメなのに、どうしてオデオンは大丈夫なんですか?』
「そうですよ父上!何故僕は許可せず、オデオンに許可を出すのです!?」
「全くです。一体どこに基準が…」

私の言葉に、ルーザとネクは口々に便乗してみせる。そして、そんな私達の言動に先代魔王は、その答えは既に用意している、とでも言いたげな表情を浮かべた。

「お前達の戦い方は魔道士のソレだろう?ネクは明確な魔法使いであるし、ルーザだって魔を操る者だ。そして、今回試練を受けるのも魔法使いであるAだ。
いざ不測の事態に陥った際に、剣を扱える仲間がいた方が安心出来るだろう?」
「なぁんだ、そう言う事でしたか父上。ならば今から剣の修行を…」
「…あのなぁ息子よ。…一朝一夕で身につけた剣術など何の足しにもならんぞ」

訳を語る先代魔王に、ルーザはこれでもかと食い下がろうとするが、それも虚しく一蹴されてしまう。
直球極まりない言葉で論破され悔しがるルーザの隣で、ネクも爪を噛んでいたのは言うまでもない。

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とある兵器の八咫烏 - おあああああああああネクさん愛してるよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉネクさんオチが良i((殴 (2015年5月11日 18時) (レス) id: 48a9418dfb (このIDを非表示/違反報告)
松風フェイ(プロフ) - お久しぶりです。続き、楽しみにしています (2015年1月24日 16時) (レス) id: 9e020c0394 (このIDを非表示/違反報告)
ムーユー(プロフ) - この小説面白いです!更新頑張ってください! (2014年7月23日 0時) (レス) id: 8082e8327d (このIDを非表示/違反報告)
ユエリア - 頑張ってください! (2014年7月6日 20時) (レス) id: 3ecea1b588 (このIDを非表示/違反報告)
うお目うお科うおうお(プロフ) - ありがとうございます!! 最近ネタがちょいちょい尽きてきて…取り敢えず魔王軍に入軍させるのは決定にしようかと思うのですが… (2014年7月4日 20時) (レス) id: 500b4b8ae5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うお目うお科うおうお | 作成日時:2014年1月20日 17時

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