ファンタジーライフ魔王軍！！ (ページ11)

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次回、ダルスモルスへページ11

ダルスモルス………？
ダルスモルスといえば、我らが魔法使いの聖地として有名な国である。

私の兄弟子であるネクも、幾らか前にカニア先生(クローネ)から使命を受け、ダルスモルス行ってしまった事は記憶に新しい。
自分で言うのは何ともむず痒い事だが、私はとても彼に懐いていた為、彼がダルスモルスに旅立ってしまった時は酷く寂しい気持ちになった。

と、一人で百面相をしている私に声を掛け辛かったのか一瞬、王様は口を閉ざす。
しかし、このままでは話が進まないと悟ったのか、王は一拍おいてから言葉を続けた。

「実はだな。我が子供の姿をしておるのも訳があっての。先代魔王とイタズラ合戦をしておるときに､奴に子供にされてしまってな」
『………』
「その仕返しとして､先代魔王を石像に封印してしまったんだが、今思えば封印はさすがに不味いかと気付いてな」
『…それでどうしたいんですか』

既に話の結末が薄っすらと分かった気がした。
恐らく、ダルスモルスへ行って先代魔王の封印を解いてこい、という趣旨の話であろう。
それにしても何で私が？と、思っているとそれに答えるように王がポツリと呟いた。

「それはそなたが一番暇…ではなく、この国ではそこそこ優秀な魔法使いだからだ。無難という言葉があるだろう」
『今一瞬、何か言いかけましたか？言いかけましたよね！？』
「………ひとまず行って来るのだ。ほれ」

私に行くか行かないかを、選択する余地は無いらしい。
むむむ、と抗議しようとする私の心中を知らずか、王様は親書を差し出す。
これを渡せと言う事だろうか。受け取るか否か迷っていると、エリック王の目が威圧感を放ってきたのでおずおずとそれを手に取った。

しかし、受け取ってしまったが最後、王にヒラヒラと手を振られ「ご武運を」と言われてしまい、何とも行かざるを得ない状況に。

『了解致しましたよ…はーい、行ってきまーす』

かくして、私の旅は始まった。

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少し区切りをつけたいので、次回作に移行します。すみません…