エピソード26 ページ6
ポムフィオーレ寮生A「なんて無神経なんだ!傷口に塩を塗るような真似を、決闘だ!今すぐ手袋を拾いたまえ!」
……うーわなにコイツら癖つっっっよ………
私が軽く引いてると、後ろにいたAちゃんに小突かれる。
「ユウさん!顔!(ボソッ)」
ユ「あ、ごめん…(ボソッ)」
私は寮生に気づかれる前に顔を引き締める。
「…お気を悪くさせて、大変申し訳ございません。然し、此れも学園の安全のため。どうか、ご協力頂けないでしょうか?」
Aちゃんがしょんぼりとした顔で言うと、それを見た彼らはみるみる目を開き顔を青ざめた。
ポムフィオーレ寮生B「き、君は噂の……!!」
ポムフィオーレ寮生A「……し、仕方ない。あの日の事を教えてあげよう」
す、凄い……!流石Aちゃんパワー!
ポムフィオーレ寮生B「あれは実験室での事だ。薬を煮出している鍋を急に彼が素手で掴んでしまい、教室は騒然さ!」
素手で煮てる鍋を掴んだ!?
そりゃまた偉い奇行……
ポムフィオーレ寮生B「しかも鍋をひっくり返して机の上はびしゃびしゃ。僕は本当に驚いたよ!」
……ん?
なんで被害者じゃなくて隣のコイツが説明してるの?
ポムフィオーレ寮生A「全部君が喋るのかい!?」
そーだそーだ。
グ「ふむふむ。なるほど」
ユ「その時、なんかフワッとした感覚はありませんでしたか?」
ポムフィオーレ寮生A「フワッとした感覚?
……そう言えば、鍋を掴め直前、なんだかボーッとしたような気はするが……鍋の熱さでそんなの吹っ飛んでしまったよ。あの時の熱さといったら灼熱の太y」
ユ「なるほど分かりました」
ポムフィオーレ寮生A「ちょっと君!?」
「………。
ご協力ありがとうございます。では、これで失礼致しますわ」
ユ「お大事に〜」
私達は手を振って、教室から出た。
…にしても、変な生徒だったなー……。
ユ「さてと、一旦寮に戻るか〜」
「そうですね。では……」
Aちゃんがそう言って、異能力を展開させようとしたその時。
急に、ピタッと動きが止まり、目がみるみると大きくなった。
グ「子分?どうしたんだゾ?」
グリムが聞くと、視線はそのままでAちゃんが向こうを指差した。
「……あの人、誰ですか?」
ユ「あの人?」
気になって彼女の視線の先を見ると、廊下で数人の生徒が楽しそうに話していた。
…けど、1人だけ明らかに見た目が全然違う生徒がいる。それ所か生徒なのかさえ危うい。
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布教する猫(プロフ) - その発送はありませんでした……確かに可愛い!!宇琉夜ハルさんコメントありがとうございます! (3月27日 10時) (レス) id: 0899319726 (このIDを非表示/違反報告)
宇琉夜ハル(プロフ) - エピソード40を見ているとウツボのエラを掃除しに行く小さいエビを思い出してすごく可愛かったです! (3月27日 10時) (レス) @page20 id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
布教する猫(プロフ) - ありがとうございます!!頑張ります!!゚+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゚ (2022年3月25日 17時) (レス) id: 0899319726 (このIDを非表示/違反報告)
ふりぃわいはい(プロフ) - すごい面白いです!更新楽しみにしています!(///∇///) (2022年3月25日 17時) (レス) @page22 id: ca558b45f8 (このIDを非表示/違反報告)
布教する猫(プロフ) - 気軽にご感想をお書き下さい (2022年2月7日 19時) (レス) id: 0899319726 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:布教する猫 | 作者ホームページ:nhatev-hdfs yue1
作成日時:2022年1月7日 0時