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エピソード69 ページ48

ユ「えっ?」

呟きを偶数耳にしたユウさんが此方(こちら)を振り向いた直後、蹲っていたラギーさんがゆっくりと立ち上がった。

ラ「いてて……ひどいッスよAちゃん」

ラギーさんはゴム銃で打たれた腕を片手で抑え、随分余裕の無い顔で苦笑する。
全員が驚く中、私は冷静にゴム銃を向けた。

…あの攻撃でもう動けるなんて……流石ラギーさん。
矢張り尻尾も狙っておいた方が良かったでしょうか?

ラ「いやー、容赦無いッスねぇ。乱暴はよして欲しいって言ったのに」

「話を聞かせて欲しいだけなのに逃亡したりするからですよ」

私は不貞腐れるように云った。

ラ「…つかさぁ、もしココでオレを捕まえたって、アンタらオレが犯人だって言い切れないじゃないッスか?」

デュ「なんだと?」

ラ「だって、オレが怪我させたって証拠、無いッスよね?
誰かオレが魔法使ってるとこ見たんスか?」

ラギーさんの意地悪い質問に皆さんの顔が固まる。

(…矢張(やっぱ)りこうなりましたか……)

私は皆さんに気づかれないよう、ひとつのため息をつく。

エ「うぐっ……そ、それは…」

そんな中、ユウさんだけは真っ直ぐと手を繋ぐ上げた。

ユ「ハ、ハイハーイ!
私見ました!この前の食堂で、ラギー先輩がパンの交換でユニーク魔法使ってるところ見ました!!」

ラ「…へぇ?ホントッスかぁ?」

ラギーさんは必死なユウさんにほくそ笑みながら尋ねる。

ユ「あの日、グリムのミニアンパンとデラックスメンチカツサンド、交換しましたよね?
食い意地が張ったグリムが旨そうなパンを手放すわけありません!あの時に、ジャミル先輩が言ってた「行動を制限するユニーク魔法」を使ったんです!
そして、交換の当人はラギー先輩、グリムに一番近かったのもラギー先輩!
そう、ユニーク魔法をかけた人はあなたしかいません!」

ユウさんは勢い良く弁証すると、人差し指でラギーさんを指した。

グ「そーだ!子分の言う通り、あん時の感覚はなんかこう操られてる感じだったんだゾ!」

デュ「凄いぞ…でかしたユウ!」

然し、彼はニヤニヤと笑いながら再度尋ねる。

ラ「シシシッ…。
んで、それを写真に撮ったりしたんスか?
してないッスよねぇ?」

ユ「…え"っ。
…えっと……」

答えに行き詰まるユウさんは、先程(さっき)の勢いは無くなりゆっくりと指を下ろしていく。

エピソード70→←エピソード68 (ゲームと内容が違っていたので話を変えました)



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布教する猫(プロフ) - その発送はありませんでした……確かに可愛い!!宇琉夜ハルさんコメントありがとうございます! (3月27日 10時) (レス) id: 0899319726 (このIDを非表示/違反報告)
宇琉夜ハル(プロフ) - エピソード40を見ているとウツボのエラを掃除しに行く小さいエビを思い出してすごく可愛かったです! (3月27日 10時) (レス) @page20 id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
布教する猫(プロフ) - ありがとうございます!!頑張ります!!゚+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゚ (2022年3月25日 17時) (レス) id: 0899319726 (このIDを非表示/違反報告)
ふりぃわいはい(プロフ) - すごい面白いです!更新楽しみにしています!(///∇///) (2022年3月25日 17時) (レス) @page22 id: ca558b45f8 (このIDを非表示/違反報告)
布教する猫(プロフ) - 気軽にご感想をお書き下さい (2022年2月7日 19時) (レス) id: 0899319726 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:布教する猫 | 作者ホームページ:nhatev-hdfs yue1  
作成日時:2022年1月7日 0時

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