エピソード30 ページ32
Aちゃんは軽く咳払いをし、ちょっと真剣な顔になって話し始めた。
「異能力とは、常識では考えられない事を起こす特殊な力の事です。
この能力は誰でも持っている訳ではなく、数少ない人が持っています。
戦闘系や非戦闘系など種類は様々で、治癒能力は最も珍しく、精神操作能力は最も忌み嫌われています。
…あ、因みに、私の異能力[空間の番人]は、[空間を操る事が出来る能力]です。
私の
でも、中には自分が異能力者だって知らずに生活する人もいるんですの。
しかし、沢山ある能力でも共通している事……
それは、"その異能力を本人がどう使うかという事"。
…異能力が持ち主を幸せにするとは限りません。
異能力で成功するものもいれば、その異能力で身を滅ぼすものだっているのですから」
……最後の説明で、周りの温度が3度くらい下がった気がした。
Aちゃんも、心なしか目が険しく見える…ような…?
デュ「身を…滅ぼす…!?」
エ「何それコッワ!?」
グ「さ、さっきのリドルのユニーク魔法の話よりも怖ェんだゾ……」
ケ「は、はは……
す、凄いね〜…その異能力って……」
ケイト先輩は顔をひきつらせて笑う。
ヤバい、なんとか話題を反らさないと……!
ユ「た、確かにユニーク魔法と似ている能力だね……
えーと、Aちゃんのお兄さんも能力者なんでしょ?
どんな異能力なの?」
全((ユウ/ユウちゃんナイス!!))
「
[天衣無縫]といって、[3秒先の未来を見る事が出来る能力]です。簡単に言えば予知能力みたいなものですね」
よし、話反れた!
「それにしても、あのリドルさんという方のユニーク魔法は凄い魔法ですね!
他人の魔法を封じるなんて、私の世界だったら異端の異端、最強の異能力と並ぶくらいの凄さですよ!」
Aちゃんは半ば興奮気味に感心する。
ケ「魔法士にとっては魔法封じられるのって首を失うのと同じくらいイタイからね〜
って訳で、寮内ではリドルくんのルールには逆らわない方がいいよ」
ユ「…逆に言えば、"ルールさえ守っていればリドル先輩に怒られずにすむ"って事ですか?」
ト「そういう事だ」
エ「そういや、オレタルト持って帰らないとまたケイト先輩に追い払われる訳?」
あ、その事忘れてた。
その後、放課後にお詫びのマロンタルトを作ろうという話で終着した。
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布教する猫(プロフ) - すみません!すぐ訂正します! (2021年7月11日 10時) (レス) id: 0899319726 (このIDを非表示/違反報告)
布教する猫(プロフ) - ご指摘ありがとうございます!m(_ _)m (2021年7月11日 10時) (レス) id: 0899319726 (このIDを非表示/違反報告)
ルーい - なのすみません。エピソード13のエースが言ってるの頃で、バラは、赤でも良くね?の所は白でも良くね?の間違いではないでしょうか?間違っていたらすいません。 (2021年7月11日 10時) (レス) id: 2ce8842d2e (このIDを非表示/違反報告)
布教する猫(プロフ) - ありがとうございます!!m(_ _)m (2021年3月21日 13時) (レス) id: 0899319726 (このIDを非表示/違反報告)
梔子(プロフ) - めちゃくちゃいつもおもしろいです^ - ^ (2021年3月21日 13時) (レス) id: 7d4fe6920f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:布教する猫 | 作者ホームページ:nhatev-hdfs yue1
作成日時:2021年1月10日 20時