エピソード10 ページ12
赤い薔薇の咲く様々な形をした木が並んだ迷路に入った私達は、赤いペンキで白いバラを塗っているオレンジ髪で頬に小さなダイヤを書いた生徒を見つけた。
…つーか迷路複雑過ぎ……迷子になりそう…
グ「お、誰かいるんだゾ」
?「おっと、塗り残しは首が飛ぶぞ〜」
……え、今なんかすっげぇ物騒な事言ってなかった?
…てか、なにこれデジャブ?
今朝の夢で見た事あるんだけど……?
グ(また顔がコロコロ変わってるんだゾ……)
?「……ん?
君達、なんか用?」
「あの、すみません…何をされているのですか?」
?「これ?
見ての通り、バラを赤く塗ってるだけだけど……」
オレンジ髪の男の子はさも同然のように答えた。
デュ「ええっ!?
何でそんな事を……?」
?「ん〜、反応がフレッシュで可愛いね!
…って、良く見たら昨日10億マドルのシャンデリア壊した新入生じゃん!」
エ「俺達、卒業までシャンデリアの事言われそうだな……」
ユ「人気者になれたから良かったじゃん」
エ&デュ「「良くねぇ!/良くない!」」
あ、ハモった。
?「アハハッ!
君良い事言うね〜!
しかも、赤い髪をした君は、その日の晩に寮長のタルトを盗んで罪の上塗りをした子だ!
学校中で話題のニューカマーと朝一で会えるなんてラッキー♪
ねねね、一緒に写メ撮ろうよ、イエーイ!」
オレンジ髪の人は近くにいたエースに手を回し、片手でデコったスマホを上にあげて写真を撮った。
…何気に写真の枠内に私達も入ってるし……すっごい手慣れてるな、このチャラ男……
?「あ、これマジカメにアップしてもいい?
タグ付けしたいから名前教えてよ」
デュ「デュース・スペードです…」
エ「エース」
グ「グリムと、その子分共の、ユウとAなんだゾ」
「は、初めまして……」
グリムから紹介されたAちゃんは、軽くあのカーテシーをする。
ユ「ど、どうも……」
それにつられて、私もおずおずと会釈した。
それを見やったオレンジ髪のチャラ男は
ニコッと笑ってスマホを軽く操作する。
ケ「……ほい、アップ完了っと♪
…あ、オレはデュースちゃん達の先輩で、3年のケイト・ダイヤモンドくんで〜す!
ケイトくんって呼んでね。
けーくん、でも良いよ☆
よろよろ〜」
ユ「は、はぁ……」
なんか、スッゴい軽い人来た……
てか、このチャラ男私達の先輩なの!?
…まーたなんか濃い人が来たなぁ…
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布教する猫(プロフ) - すみません!すぐ訂正します! (2021年7月11日 10時) (レス) id: 0899319726 (このIDを非表示/違反報告)
布教する猫(プロフ) - ご指摘ありがとうございます!m(_ _)m (2021年7月11日 10時) (レス) id: 0899319726 (このIDを非表示/違反報告)
ルーい - なのすみません。エピソード13のエースが言ってるの頃で、バラは、赤でも良くね?の所は白でも良くね?の間違いではないでしょうか?間違っていたらすいません。 (2021年7月11日 10時) (レス) id: 2ce8842d2e (このIDを非表示/違反報告)
布教する猫(プロフ) - ありがとうございます!!m(_ _)m (2021年3月21日 13時) (レス) id: 0899319726 (このIDを非表示/違反報告)
梔子(プロフ) - めちゃくちゃいつもおもしろいです^ - ^ (2021年3月21日 13時) (レス) id: 7d4fe6920f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:布教する猫 | 作者ホームページ:nhatev-hdfs yue1
作成日時:2021年1月10日 20時