＃12 ひみつのとっくん！ ページ6
Ren side
平和な休日の朝
予定がない日には好きな時間まで寝ていいことになってるから、基本早起き苦手な俺は昼頃まで寝てる。今日もそんな日だから太陽がほとんどてっぺんに昇った今頃朝ご飯を食べてる。
やっぱりゆっくり出来るのがいいよね。今日は家に居ようと心に決めたちょうどその時、小さな手がクイクイとパジャマを引っ張った。
mg「亮平どうしたの？」
我が家で唯一の早起きさんの亮平はとっくに朝ご飯を終えてリビングで本を読んでたはず。
今は俺の洋服をつかんだままなんだかもじもじ。気にしいだからわがまま言うのも一苦労なんだよね。
ab「えっとね、蓮くんに教えてほしいことあるの」
mg「えー何？勉強は無理だからね笑」
ab「ちがうよ。走るの速くなるようにとっくんしてほしいの」
ああ、運動会ね。保育園までは一人ひとりが走るだけだったけど、今年からはリレーがあるからみんなに迷惑かけないように速く走りたいんだって。いつでも人のためなの偉すぎるでしょ。
でも確か亮平そもそも足遅くなかったような．．．？
まあ本人が特訓したいって俺を頼ってくれたんだから断る理由はない！
さっきまで今日は引きこもろうって意気込んでたけどそんなの即やめて公園で特訓することに。
mg「亮平、俺がご飯食べ終わったら公園行こ！だから動きやすい服に着替えておいで」
ab「うん！蓮くんありがとう！」
嬉しそうにタッタッターっと走っていった後ろ姿を見ながら、俺も早く準備しなくちゃと残りのトーストを口に入れた。
.
終わり
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作者名：はちみつみるく | 作成日時：2022年10月21日 19時
