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滞りなく任務を終えて最寄りのコンビニでおろして貰った。…小腹が空いた。
お目当ての軽食と飲み物を持って帰路につく。
後からペタペタと足音。
振り返ると2体の呪霊がいた。
…だけならまだ良かった。
「縺ゅ◎縺シ縺峨♂縺峨♂?」
明らかにこっちを向いて語りかけてきた。
…と同時に手を伸ばしてくる。
生憎武器は持っていなかったので反射的に走って逃げる。
「縺翫↓縺斐▲縺薙縺会シ」
聞き取れない、けれど不安を煽る声を発したその呪霊は明らかに私目掛けて走ってくる。
不気味。その3文字がピッタリ。
捕まったらただじゃ済まないだろう。
…こんな事なら武器を補助監督の人に預けるんじゃ無かった…!
心臓が破裂するんじゃないかと思うほどバクバクさせながら全速力で走る。
学校まであと300m程。
ずぶ、ずぶ、と奇妙な音が後ろから聞こえてきた。
何の音か気になり距離を確認しがてら後ろを振り向く。
『…ひっ、』
私の目と鼻の先。
すぐ後ろ。
結合していた。
2体の頭がくっついていた。
2体の呪霊が1つになってそこそこのサイズ。
そいつが手を伸ばしてくる。
やばい、やばいやばい。
どうしようもなくて思考が止まる。
一発は覚悟して目を閉じた。
…あれ?
衝撃がない。
代わりに感じたのは温かい手のひら。
「大丈夫だった?宵喰さん。」
恐る恐る目を開けると刀を持った乙骨。
…あいつを倒してくれたのか。
安堵から思わず笑みが漏れてその場に座り込む。
『大丈夫、…ごめん。』
「謝らないでよ、…怪我が無いなら良かった。」
『…乙骨は大丈夫?』
「うん!大丈夫だよ。」
にっこり微笑む乙骨。
とても人当たりが良くて、優しい笑顔。
…なのに、
「連絡。忘れてたでしょ?」
そうやって私の肩を掴む手にほんの少し力が入ったのを感じて。
数ミリの、恐怖を感じてしまった。
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ばにらちゃん🍨 - 乙骨がサイコパスに見えてきた・・・(´ཀ` )グフッ 言葉責めしt((( (1月8日 11時) (レス) @page12 id: f03e70c477 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきよ - 続き見たい (2022年3月15日 2時) (レス) @page12 id: 0f5c343916 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:餅つき野菜 | 作成日時:2022年1月19日 21時