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寒い夜には ページ8
もう夏なのに寒いなぁ
なんて、夜ベッドに寝転びながら思った
もう、廉は寝てるよね
ピト
よかった、起きない
ぎゅうっと背中の温かさを感じる
普段こんなことしないから
恥ずかしいけど
廉が寝てると思ったら平気だった
なんて呑気に思ってたら
目の前にあったのは背中だったはずなのに
急にくるっと回転して廉の顔が少し上にある状態になった
｢寝てないの？｣
｢わ、起きてたの｣
｢かわいいから、起きた｣
“ふふっ”
少し篭もった掠れた声で笑う廉
ちょっとだけくすぐったい
起きたばかりだからゆるゆるしてる
｢さむいから｣
｢ふふっ、寒いの？｣
｢……さむい｣
ギュウウって抱きしめられた
少しだけ恥ずかしくて暖かい
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作者名：藤
| 作成日時：2019年7月9日 0時
