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私だけの記憶 ページ19
帰ってきた廉は酔っ払いだった
サークルの飲み会とかいって帰ってきたのは日付をまたぐ頃
別に遅く帰ってくることが嫌、とかじゃない
｢なぁ〜なぁA〜〜〜〜｣
なんて甘ったるい声で呼ぶ
お酒が入ると廉はベタベタするから面倒
とりあえずリビングに連れて行って私はさっきの片付けの続きをしようとしてたのに
廉はひたすら名前を呼んでくる
“何？”って聞いても“へへぇ呼んだだけぇ”だし
やることがあるって言ってるのに“やぁだこっちきてぇ”だし
少し黙ったと思ってチラッと見れば
｢んぅ……んぅ……｣
って悩んでるのか唸ってる
と思ったら
｢なあ！痛い！れんくん足つった！｣
なんて言ってる
｢えぇ、何してるのもう……｣
急いで近づくと
｢ハハ〜捕まえた〜｣
ガシッときつく抱きしめられた
｢廉、足は……｣
｢へへっ嘘｣
こんにゃろ……
ほらね、面倒なの
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作者名：藤
| 作成日時：2019年7月9日 0時
