ショートストーリー (ページ14)

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歩きながら何を買おうか考える

｢夜ご飯、何にしよっか、ハンバーグ？｣

｢A、俺、ごめん｣

｢ふふっ、急だね｣

なんで私より背が高いのに

上目遣いみたいになるんだろ

｢廉がそういうの嫌だって分かってるのに私こそごめんね｣

なんて言うとフルフルと首を横に振った

｢手、繋ご｣

｢うん、いいよ｣

ギュッと掴むと

｢ちゃう、こう｣

って指を絡めて繋ぎ直された

｢これで買い物？恥ずかしくない？｣

｢全然｣

なんて言ってスタスタ歩き始める

｢あ、｣

なにか思い出したようで立ち止まった廉

｢キスしたい｣

いやいや、ここで？

廉は何でもかんでも突然なんだ

｢いやだよここじゃ

家帰ってからにしよ｣

｢誰もおらんし、ええやん｣

そのままあっという間に重なった唇

少しだけ満足そうに笑って私の少し前を歩いてく

引っ張られる手

ふとした時にやっぱり好きだなってなる

いつもは嫉妬深いくせに割とツンツンしてて

でも喧嘩すると弱々しくなって仲直りすると甘えてくる廉

だから、仲直りした時がめちゃめちゃ好きだったりする

仲直りしたその時は END