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「やっぱり、私、…」
“永瀬くんが好き”
大きな音がなるのと同じタイミングでそう呟いた
結局溢れてしまった気持ちを少しでも誤魔化したくて
永瀬「ん？何？」
「ううん、なんでもないよ」
永瀬「…俺も」
「え？」
永瀬「だから、返事。
俺も好き」
また、大きな音とともに綺麗な花が咲いた
全部がスローモーションのようになる
これが最後の花火かな
「え、今…」
永瀬「は、もしかしてお前聞いてなかったん！？」
急に焦ってる永瀬くん
こんな永瀬くん、初めて見た
聞いてたよ、聞いてた
好きな人の声って聞いてなくても無意識に反応して耳に入ってくるんだよ
でも今は逆に間違えた音が入ってきたような感覚になってる
“俺、Aが好き”
耳に永瀬くんの唇がフワッと触れて、息も当たる
その言葉が胸をギューって締め付ける
苦しい
「っ！」
ビックリしすぎてバッて離れて永瀬くんの顔を見ようとしたのに
すぐに抱き締められる
「ね、待って…」
永瀬「今無理
俺、絶対顔真っ赤やし…」
何それ…
その顔めっちゃみたい…
ちょっと動いて永瀬くんの腕から逃げようとする
永瀬「何してん？」
「…」
永瀬くんが私の行動に疑問を持ったのか少し腕の力が緩んだから
その一瞬で抜け出す
永瀬「は…」
パッて顔を上げて永瀬くんを見る
永瀬「マジ見んなって…っ」
横に視線をずらして目の横を人差し指でかいてる
真っ暗なここでも分かるくらい廉くんは耳まで真っ赤で
その姿があまりにも可愛いからクスクス笑っちゃう
永瀬「あーもうほんま嫌や…」
今まで余裕だった廉くんがこんなに余裕のないのが面白くって、可笑しくって、嬉しくって…
永瀬くんは気持ちが顔に表れない人だと思ってた
でもそれは違って
ただ仮面を被ってただけ
ほんとはすごく感情の変化がわかりやすい人なんだって気がついた
永瀬くんのこと、1個また知れた
永瀬「遅なってごめん」
「……永瀬くん、好きです」
「俺を好きなやつには興味無い」
「…」
「けど…お前は例外」
フワッと私に向けて笑った永瀬くんに、私も笑い返す
私の心はいつの間にか永瀬くんでいっぱいだった
もう絶対“俺を好きなやつには興味ない”なんてセリフ
言わせないから
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藤(プロフ) - よーぐるとさん» コメントありがとうございます！前向きに検討します！！ (2019年3月4日 18時) (
レス) id: a1c6472ec3 (このIDを非表示/違反報告)
藤(プロフ) - ゆかさん» コメントありがとうございます！前向きに考えさせていただきます！早めに更新できるように頑張ります！ (2019年3月4日 18時) (レス) id: a1c6472ec3 (このIDを非表示/違反報告)
藤(プロフ) - 由依さん» 最後まで読んでいただきありがとうございます！前向きに考えさせていただきます！コメントありがとうございます！ (2019年3月4日 18時) (レス) id: a1c6472ec3 (このIDを非表示/違反報告)
よーぐると - 完結おめでとうございます！ぜひぜひ、続きが読みたいです！もしよければお願いします！(^3^)/ (2019年2月25日 22時) (レス) id: 1f2316b085 (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - 完結お疲れ様です！その後が気になります。本当にお時間があるときで構いません。番外編などで見てみたいです (2019年2月23日 22時) (レス) id: 52df92afc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤
| 作成日時：2019年2月11日 17時
