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玄関の前に立ち、深呼吸をする
緊張の時だ
インターホンを押す指に力を入れると同時に目もぎゅっと閉じる
数秒後
『はーい！』
って出てきたのは平野さんだった
「痛っ！！」
平野さんはドアを勢いよく開けすぎて外開きのドアの側面に顔が当たった
平「うわぁ！？びっくりした！？」
いきなり出した無意識の声に平野さんがびっくりする
そのまた平野さんの声が大きいことに私はびっくりして
平「え！大丈夫！？怪我！怪我！誰か！お医者さんはいませんか！」
いやいやいや、むしろ大丈夫ですかね？
「あ、あの、私は全然大丈夫なんで…」
平「いやいや！ココ！赤くなってるから！」
平野さんが私のドアにぶつかった部分に触れる
その時、初めて平野さんと目が合った
恋愛経験がない私はそれだけで顔にぶわああって熱が集まる
初めて見た平野さんの顔は眉がこれでもかと下がって、何故か泣きそうだった
平「ほんまごめん〜」
「大丈夫です！」
ごめん、大丈夫を何往復も繰り返した後
『なんやねん、紫耀遅すぎ、や…わ、…』
奥から出てきたのは
…永瀬さん？
永瀬さんは私の顔を見て一瞬止まってから、ペコっと頭を軽く下げた
そのすぐ
永「ほら、行くで紫耀、あと…」
「はい」
永瀬さんが言いたいことを察しお邪魔する
平「なぁ〜、廉〜、俺女の子傷つけてもうた〜」
永「はぁああ！？」
平「ゴメンな…」
永「なんでぇ！？！？」
平「あんねぇ」
「あ！あの！ほんとに大丈夫なんで！」
別にそんなに気にしなくていいし、
むしろぶつかったことはなかったことにして欲しい私は平野さんの言葉を遮った
平「ほんまに？」
「ほんまにです！」
平野さんはクシャって笑ってそのすぐ私の持ってた荷物を軽々と持ち上げ
リビングらしき所へ向かった
「あ！いいですよ！」
平「せめてもの償い！」
そんな笑顔で言われたら、なんも言えないよ…
『紫耀〜遅すぎだよ〜』
そう話すのはきっと高橋さん
『すっごいうるさかったけど(笑)』
そうニコニコ笑ってるのは多分神宮寺さん
携帯触ってるのが岩橋さん
永瀬さんと話してるのは岸さん
遂に、来てしまいました
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淡海(プロフ) - 前話のWhich doorのパスワードを教えてください (2019年8月13日 13時) (
レス) id: ec51ae5627 (このIDを非表示/違反報告)
藤(プロフ) - りーさん» 丁度見返していた頃だったのでどうせなら！と思いぶっ込んで見ました(笑)岸くんで…なんて想像するだけでゾワッてしますね！最後まで見て下さりありがとうございます！！とてもとても嬉しいです！！ (2018年11月1日 22時) (レス) id: a1c6472ec3 (このIDを非表示/違反報告)
りー - 黒崎くんの停電のシーンの、岸くんはヤバイです(≧∀≦)最後まで読みましたが、すごく面白かったです！！ (2018年10月29日 16時) (レス) id: 29a3851b18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤
| 作成日時：2018年7月7日 2時
