今日:4 hit、昨日:2 hit、合計:930 hit
小｜中｜大
第４話 ページ4
先ほど居た部屋に私は戻った。
「‥‥。」
【大変だったね〜!】
「‥‥そうだね‥‥。」
鈴と二人っきりの時にしか話せない私は、弱虫だと自分でも思う。
【聖華、大丈夫?
家出しちゃって‥‥。】
「‥‥大丈夫‥だよ‥‥。」
連れ戻されるとかそんな問題は無いけど
もし、和の国‥日本は嫌いなんだよね‥。
「‥‥本家は嫌い‥‥。」
本家は‥‥本家は‥‥。
大嫌い、なんだ‥‥!!
【聖華‥‥。】
「‥‥ごめんね‥鈴‥‥。」
私は心配そうな声を出す鈴の頭を優しく撫でた。
【元気、出して?
あたしは聖華の味方だよ!!ずっと味方!!】
今度は鈴は動かないけど、元気良く声を出して言ってくれた。
「‥‥ありがとう‥‥。」
私は、何度も、“ありがとう”と言いながら鈴を抱き締めた。
‐鈴side‐
聖華は何度も、何度も、あたしに“ありがとう”と言った。
沢山の涙を流しながら。
今は、泣き疲れて、眠っちゃってるけど‥‥。
【本家からは絶対に、あたしが守ってあげるからね。】
聖華が本家を嫌うなら、あたしも嫌う。
聖華が好きな事は、あたしも好きになる。
聖華が嫌いな事は、あたしも嫌いになる。
あたしには、聖華しかいないんだ。
だから、聖華とあたしは以心伝心する。
ちょっと、可笑しいかな?
でも、本当の事だもん!
‐鈴side終了‐
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：未宇. | 作成日時：2014年2月26日 16時
