第3話 ページ3
連れて来られた場所は、不思議にも怖くなかった。
「‥‥。」
瑛「紅炎殿、失礼します。
聖華殿が目を覚ましたので連れて来ました。」
炎「わざわざすまない。」
瑛「大丈夫ですよ。
それでは、私は失礼します。」
白瑛さんは部屋を出る。
「‥‥。」
ギュッと鈴をいつもより少しだけ強く抱き締める。
炎「‥名を教えてくれるか?」
また名前を教えないといけないの?
面倒なんだけどなぁ‥。
「‥‥。」
【この子は鏡音 聖華。因みにあたしは鈴だよっ!】
炎「腹話術か?」
「‥‥。」
顔を横に振る。
【あたしにはあたしの意思があるのよっ!】
炎「そうか‥。」
【ところで、話って何?】
炎「特に理由はない。
聖華と言ったな?」
「‥‥。」
私は黙って頷いた。
炎「行く宛も無いなら、此処に住めば良い。」
「‥‥!?」
赤の他人にそんな事、普通言う!?
【良いの?】
炎「嗚呼。」
【ありがとう!】
私は黙ったままだが、軽く微笑んだ。
炎「また話がある時は呼ぼう。」
「‥‥。」
【わかった!】
私と鈴は紅炎と言う男性の部屋を出た。
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作者名:未宇. | 作成日時:2014年2月26日 16時