毒林檎のつくりかた 8 (Daiki＆Ryosuke)

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「なに、それ…」








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意味が分からない。

死ぬ間際まで、大貴はそんなこと思ってたの?








私は最期まで大貴を縛り付けて…









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「…っ。」








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辛すぎる。

大貴の人生って、なに…?








いつも人のことばかりで、自分のことなんか棚に上げて。

人の為に尽くしてばかりじゃない。








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高校生だった頃の大貴は笑顔を絶やさなかったのに

最後に見たのは、思い出せないくらい遠い昔。









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大貴は、私と会って幸せだった?

振り回されてばかりで良かったの?










私のことなんかどうでも良いのに、どうして守ってくれたの?

どうして自由にならなかったの?









どうしてそんなに優しかったの?










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大貴は、大貴は…









.








涼介「大ちゃんの前でそんな顔するな…」










.









まだ何か言いたそうにする私に気付いたのか、

涼介は目頭を押さえながら力強く言う。









.








涼介「大ちゃんがやってきたことをAが否定するな。

大ちゃんの想いをAが踏み躙るな…










それこそ、“何それ”だろ…」








.








涼介の頬に涙が伝う。

力強くてまっすぐな瞳。









でも、その奥には言いようのない悲しみが

潜んでいるのが見てとれる。









.








涼介「それに大ちゃん、ちゃんと笑ってたから。」









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