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涼介「…お疲れさまっした……」
.
バイトが終わり、投げやりな挨拶で店を後にする。
大ちゃんと最後に会ってから一ヶ月以上、
Aからの連絡は相変わらず無いし、
大ちゃんとも音信不通。
.
誰とも音信不通で不安になって
無性にイライラする。
帽子を深く被って、帰路について
重いため息を一つして。
信号が変わるのを待ってると、
誰かにポンっと肩をたたかれた。
.
侑李「久しぶり。」
.
立っていたのは、ちっちゃい小僧。
暑いのが苦手なのか、脇の下の風通しを良くするのに
地味に腕を上げて変な格好。
.
侑李「相変わらずムカムカしてんね。」
涼介「んー、まぁ…」
侑李「無精髭も生えてるし。」
涼介「うっせ…」
.
侑李「はなちゃん…まだ連絡取れない?」
涼介「それもあるけど、大ちゃんとも取れてない。」
侑李「へ、だいき?」
涼介「そー。童顔やろう。」
.
信号が青になって、スタスタ歩き出す。
知念は俺の横顔をチラッと見て
様子を伺うように、ポツリと口を開いた。
.
侑李「大貴と何かあったの?」
涼介「喧嘩とかじゃねぇからお構いなく。」
侑李「ならいいけど…一応知ってるんだよね?」
涼介「んぁ?」
.
知念が俯きながら言うもんだから、
最初なんて言ったか聞き取れなくて。
なに、と聞き返すと、ポツリと重い口を開いた。
.
侑李「白井優雪が退学したこと…
涼介は、知ってるんだよね?」
***
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作者名:まりも | 作成日時:2022年5月15日 21時