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***








涼介「…お疲れさまっした……」








.









バイトが終わり、投げやりな挨拶で店を後にする。

大ちゃんと最後に会ってから一ヶ月以上、









Aからの連絡は相変わらず無いし、

大ちゃんとも音信不通。








.









誰とも音信不通で不安になって

無性にイライラする。








帽子を深く被って、帰路について

重いため息を一つして。








信号が変わるのを待ってると、

誰かにポンっと肩をたたかれた。









.








侑李「久しぶり。」








.








立っていたのは、ちっちゃい小僧。








暑いのが苦手なのか、脇の下の風通しを良くするのに

地味に腕を上げて変な格好。







.







侑李「相変わらずムカムカしてんね。」

涼介「んー、まぁ…」







侑李「無精髭も生えてるし。」

涼介「うっせ…」










.










侑李「はなちゃん…まだ連絡取れない?」

涼介「それもあるけど、大ちゃんとも取れてない。」








侑李「へ、だいき?」

涼介「そー。童顔やろう。」








.








信号が青になって、スタスタ歩き出す。








知念は俺の横顔をチラッと見て

様子を伺うように、ポツリと口を開いた。








.








侑李「大貴と何かあったの?」

涼介「喧嘩とかじゃねぇからお構いなく。」









侑李「ならいいけど…一応知ってるんだよね?」

涼介「んぁ?」








.








知念が俯きながら言うもんだから、

最初なんて言ったか聞き取れなくて。









なに、と聞き返すと、ポツリと重い口を開いた。








.








侑李「白井優雪が退学したこと…

涼介は、知ってるんだよね?」








***

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作者名:まりも | 作成日時:2022年5月15日 21時

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