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涼介「はぁ?」
.
知らないって、どゆこと?
つーか、どう解釈しろと?
.
アホ面をしてるであろう俺を見て大ちゃんは
やっぱりかという風にまたため息ついて。
なぁ、と俺が口を挟む前に
また早打ちで文字を打っていく。
.
“何か知ってるの?”
“知らない”
“じゃあその1月末、何やってたの?”
“知らない”
“お願い。教えて”
“知らない”
.
目で追えないくらいのやり取り。
正直、大ちゃんが何を送ってるのか途中で分からなくなったけど
白井優雪からの返事は、“知らない”の一点張り。
これ、いつまで経っても拉致が明かねぇんじゃ…
.
大貴「だから無駄だと言っただろ。」
.
ふっと大ちゃんは力なく笑う。
大ちゃんは、白井優雪の性格を知って
あんなことを言ったってわけか。
けど…
.
涼介「こいつは何か知ってるってことだよな?」
大貴「んー…」
涼介「あぁ!んだよもう!」
.
せっかく知ってるやつがいるっていうのに
もどかしい…!
思わず舌打ちするが、大ちゃんに軽く睨まれ
落ち着け、と一言。
.
大貴「おまえちょっと頭冷やせ。」
涼介「はぁ?」
大貴「飲みもん買ってこい。喉乾いた。」
涼介「パシリかよ結局!」
.
シッシッとうざったそうに手を振る大ちゃん。
俺はもう一度、今度は盛大に舌打ちして
自販機に向かう…
.
涼介「あ…」
.
大ちゃんに何いるか聞くの忘れてた。
でもムカつくからいっか…
大ちゃんの苦手な缶コーヒーでも買ってやろ。
思いっきりブラックのやつ。
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作者名:まりも | 作成日時:2022年5月15日 21時