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「みんな飲み物決めた!?」
涼介「あ、水で。」
「はなちゃんは?」
「わ、私はオレンジジュースで…」
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入学式から一週間。
シラバスも決めて、少しずつ授業に慣れてきた頃。
新歓会場と強引に案内されたのは
堀炬燵がある居酒屋の個室。
隣には涼介が居てくれるけど、
緊張して遠慮がちに隅の席に座っていた。
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慧「いやぁ、本当に来てくれるとは
思わなかったよぉ。」
涼介「あれだけしつこくメール来てたら
怖くて行かざる負えないじゃないっすか。」
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「え、ちょ、伊野ちゃん無理矢理誘ったの!?」
慧「うん。顔が好みだったから。」
涼介「や、俺、そっちの趣味はないんで…」
慧「あはは。俺だって女の子しか興味ないわ。」
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ゆったりとした口調で話す伊野尾先輩に
金髪の男の人がごめんね、と手を合わせる。
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主なメンバーは男性の先輩が二人。
入学式に会ったキーボードの伊野尾慧先輩と
ベースの八乙女光先輩。
そして…
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圭人「は、初めまして!
高校ではギターをしてました!」
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四年制大学…涼介と学部が違うけど
同じ新入生の岡本圭人くん。
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裕翔「ドラムの中島裕翔です。
外部だけど、よろしくお願いします。」
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斜め向かいに座って、恐ろしくスタイルの良い
爽やかイケメンな中島裕翔くん。
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光「本当はもう一人いるけど、後で来るから!
呑み食べ放題だからどんどん食べてね。」
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一通りの自己紹介が終わり、
八乙女先輩の一言で乾杯の音頭がなる。
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慧「ほらぁ、山田くんも飲んでのんで。」
涼介「や、俺未成年だし、断るつもりで来たので…」
光「そんなこと言わずに!
今日はただの飲み会ということで。」
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最初は遠慮していた涼介も先輩たちに促され
ついにはお酒まで手を出した。
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圭人「山田くんってカッコいいよね。」
涼介「へへ、そう?」
裕翔「うんうん。モテるでしょ?」
涼介「んふふ、おれかっこいいのかぁ。」
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カシオレ一杯で呂律が回ってない。
涼介、お酒弱かったんだ…
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作者名:まりも | 作成日時:2020年1月2日 21時