検索窓
今日:3 hit、昨日:59 hit、合計:193,817 hit

29 ページ29

***









「ありがとうございました。」









大貴「いいえ。それより母ちゃん大丈夫?

遅くなって、心配してるんじゃ…」









.









「あ、母は仕事で今晩遅くなるみたいなので

大丈夫です。」









大貴「え、でも灯りついてるよね?

誰かいるの?父ちゃんとか?」









.









首を傾げてアパートの灯火を

じっと見る先輩。









私の家に着くまでに、

大貴先輩の機嫌は直っていた。









.









「いえ、父はいないんです。

母の代わりに涼介が来てくれて…」









大貴「はっ、山田?」









.









「はい。私、料理とか苦手なので、

ご飯作ってもらいに。」









大貴「へぇ…」









.









それっきり黙ってしまう先輩。









鍵を差し込むとガチャッと音がたって、

ドアが開いた。









.









「あ…今日は、ありがとうございました。」

大貴「ん?いいえー。」









.









だけど、それは一瞬で目が合うと

先輩はいつものように笑った。









なんだったんだろう…?









.









「あの…」

大貴「ん?」









「お、おやすみなさい…」

大貴「おやすみ。」









.









これで終わり、なのかな…









また明日も会えるって分かっているけど

無意識に大貴先輩の手を掴んだ。









***

30→←28



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (245 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
737人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まりも | 作成日時:2020年1月2日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。