だって彼らで遊びたい！【東卍】

【ドラマのキスシーンを見られてみた】 ページ10

※大人軸
．







＿＿＿あれ、そういえば私、キスシーンのこと言ってないかも。








■佐野 万次郎


「はぁあああ？！？なんでAコイツとキスしてんの？！？オレ聞いてねぇんだけど！！！」


Aから「今度私の出てるドラマが放送されるから見てね」と言われ、一時間前からテレビに張り付いていた彼は、ドラマ終盤に映った彼女と俳優のキスシーンにキレる。そして相手が仕事中だろうと容赦なく電話をかける。「仕事終わったら即オレん家集合！！キスの上書きするから！！！ぜってぇ来いよ！！」キスシーンを二度と撮るなとは言わないけど、上書きは絶対したい総長。





■龍宮寺 堅


「っ……チッ、あのバカ……」


彼女が出るドラマは大抵チェックしているものの、キスシーンの有無についてだけは事前に聞いて避けていたドラケン。彼女の仕事については理解ある彼氏で居たい、けれどやっぱり他の男とキスしているシーンは見たくない、という思いから。だって嫉妬で狂いそうになるから。今回ばかりは「無かったと思う」と言ったこちらが悪いので、大人しく抱かれよう。





■三ツ谷 隆


「良い、良い。オレは見ねぇから。絶対見ねぇ」


彼女のキスシーンが見えた瞬間、バッと顔を背けて家事に没頭する。後ろから妹達に「お兄ちゃん、Aちゃん居るのに見ないのー？」「見ないのー？」と聞かれても「見ない」の一点張りで顔を向けようともしない。Aの前では大人ぶっている彼だが、いつまで経っても彼女のキスシーンには慣れないし慣れたくない。本当はキスもオレだけが良い。





■松野 千冬


「うっお危ねぇ！！！」


ワクワクしながら彼女の出るドラマを再生していたら終盤に予期せぬキスシーンが映って、反射的にテレビの電源を落とす。彼女が出ているドラマは全部みたいと言うことで、最近は彼女のキスシーンも辛うじて見れるようになってきた彼だが、まだ心の準備をしてからじゃないと見えない。そして「危ねぇ」と言いつつばっちり見ちゃったので、その日一日はAにべったりになる。








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