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「＿＿＿テメェらソイツになにしてんだコ"ラ"ァ"！！！」
その瞬間、地鳴りのような怒鳴り声が彼らの耳を劈いた。飲み物を買い終えたペーやんが戻ってきたのだ。
あまりの威圧感に、まだまだ子供である男の子らはAを殴ろうとしたことも忘れて一斉に泣き出した。涙は勿論、鼻水や涎も垂れ流している様は情けないというより寧ろ可哀想。最終的にAがティッシュを差し出すほどだった。
それもその筈。なんたって相手は本物の不良なのだから。
「二度とダセェことすんじゃねぇぞ！！！」
「びええええええッ！！！」
足をもつれさせながらも逃げ帰る男の子達の背中を二人で見送る。
ティッシュを丸ごと持っていかれたことに気づいたのは、それから三十分後のアイスを食べている時のことだったが、まぁ今その話は良いだろう。
顔は怖いがこれでも不良の道を極めようとしている一人だ。無関係な女子供に暴力を振るう輩はたとえ子供であっても許せない。
よって、今回のことも「悪いことしたな……」という意識はペーやんには無かった。
恐らくそんな感情を抱くのは三ツ谷辺りだけだろうが。
最後にペーやんはAの首根っこを掴んでその小さな体を持ち上げると、「オマエなんもされてねぇな？！よし！！」と言って再びベンチに下ろした。今絶賛首を絞められていたことは言わないでおこう。
「ていうかテメェもザコにナメられてんじゃねぇよ！！あんなのはちょっと睨んどきゃピーピー泣いて逃げんだよ！！おら、こうだ。こう！」
何故か殴られそうになった側が怒られているのだが、従順なAはペーやんに「こうだ！」と言われるがまま眉間に皺を寄せる。
しかし今まで人を睨んだ経験などないAの睨み顔は全くというほど怖くない。元が可愛い系の顔なので余計だ。
そもそもの話、普段から人を睨んでいる不良と一緒にされる方が困るというもの。
相手がAでなければすぐにでも「やってらんねぇ！」と言っているはずだ。
「違うそうじゃねぇ！もっとこうだ！そんなんじゃ虫けらも逃げねぇぞ？！」
「……ぅ」
「テメェマジ下手くそだな！メンチ切んのなんて脳みそミジンコのパーちんですら出来んだかんな？！テメェだけ出来ねぇことはねぇんだよ！！家でも"特訓"してこい！！」
こうして素直なAはペーやんの言う通り家でも特訓し、いつの間にか【Aがグレちゃった大事件】が発生していたのである。
因みに後日ペーやんは三ツ谷による説教を小一時間聞かされたそうな。
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レモン - サイコーすぎんだろ‼️ 応援してます😆 (2022年7月2日 13時) (
レス) @page50 id: 97f09e59d6 (このIDを非表示/違反報告)
無塩バター(プロフ) - ぺたごんさん» ありがとうございます！今日中に続編に移行するつもりなので、続編もよろしくお願いします！ (2021年11月13日 8時) (レス) id: aad7259adc (このIDを非表示/違反報告)
ぺたごん - すごくすき愛した だぁじに悶えてます 続編待ってます！ (2021年11月13日 1時) (レス) @page50 id: 660f048392 (このIDを非表示/違反報告)
無塩バター(プロフ) - ただのバカですさん» そうです三ツ谷くんです（笑）多分本文でも書くと思うんですけど、みつや→みつゃ→みちゃ 的な流れから、みちゃになりました。続きものんびり頑張ります！ (2021年10月23日 0時) (レス) id: aad7259adc (このIDを非表示/違反報告)
ただのバカです - みちゃ？あっ、三ツ谷くんの事ね。え！？可愛くねぇ？みちゃだよ？胸取れるわ。ムフフ続き楽しみに待ってます。 (2021年10月21日 7時) (レス) @page45 id: acf5fa610c (このIDを非表示/違反報告)
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