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＿＿＿＿＿＿万次郎がドラケンに呆れられているのと同時刻。某公園に一人でやって来ていたAは、滑り台の上で仁王立ちしている男を見つけると、静かに下まで駆け寄った。
視界の端にAの姿を捉えた男はすぐさま柵を飛び越えて地面に降り立つ。カッと見開かれた目を更に見開き、Aを見下ろす男の名は、林良平。通称ペーやん。
昨日Aと一緒に出かけた人間であり、Aがグレただなんだと騒がれる要因になった人間でもあった。
「おいA。テメェ家でも"特訓"してきたんだろうなァ？」
「……」
「よぉーし、んじゃ見せてみやがれ」
コクリと頷いた姿にペーやんはいつもの独特な話し方で先を促す。
素直なAはもう一度頷くと、昨日半日の練習成果を披露することにした。
ペーやんに言われた通り、まずAは自らの眉間にぐぐぐっと力を入れた。
その時目線は若干上に。背の低い彼女はどうやっても睨みあげることしか出来ないため、昨日半日はひたすらにそれを極めたのだ。
まだまだ相手を威嚇するには未熟だが、同年代のガキには通用するだろうとペーやんは「今日のところはこれくらいで勘弁しといてやる」と言わんばかりにAの頭をぐしゃぐしゃに掻き回した。
彼もまた不器用なのである。
「次あのガキどもに会ったらその顔だかんな？忘れんじゃねぇぞ？！」
「ん」
「……オマエ、パーちんより頭良いじゃねぇか。脳みそパンでできてんぞ。良かったな」
「？」
いやスカスカじゃねぇか！
というツッコミは残念ながら入らない。
よく分からないけど褒められているらしい気配を感じて、Aは喜んだ。ペーやんに撫でられながらニコニコと喜びを表現する姿は誰の目から見ても可愛らしい。
この二ヶ月の間に笑うことは喜ぶことだと知ってから、嬉しいときは笑うようにしているA。この笑顔を見たいが為に貢ぐ輩も居るほど。もれなく全員にドラケンと三ツ谷のお叱りが入った。
Aがわがままに育てば間違いなくそれらが原因であろう。
「よう、オマエら何してんだこんなとこで」
「パーちんじゃねぇか！げっ、あの馬鹿犬も居やがる……」
「あぁん？！誰が馬鹿だとコラァ？！？」
「馬鹿に馬鹿って言って何が悪いんだよ？！？」
「あんだとコラァ？！？」
噂をすればの流れでパーちんとも合流したが、ペーやんとずっと中身の無い喧嘩をしていたので、Aは一人パーちんの愛犬であるポチと戯れた。
そしてその日を境にAがグレた事件は解決したらしい。
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レモン - サイコーすぎんだろ‼️ 応援してます😆 (2022年7月2日 13時) (
レス) @page50 id: 97f09e59d6 (このIDを非表示/違反報告)
無塩バター(プロフ) - ぺたごんさん» ありがとうございます！今日中に続編に移行するつもりなので、続編もよろしくお願いします！ (2021年11月13日 8時) (レス) id: aad7259adc (このIDを非表示/違反報告)
ぺたごん - すごくすき愛した だぁじに悶えてます 続編待ってます！ (2021年11月13日 1時) (レス) @page50 id: 660f048392 (このIDを非表示/違反報告)
無塩バター(プロフ) - ただのバカですさん» そうです三ツ谷くんです（笑）多分本文でも書くと思うんですけど、みつや→みつゃ→みちゃ 的な流れから、みちゃになりました。続きものんびり頑張ります！ (2021年10月23日 0時) (レス) id: aad7259adc (このIDを非表示/違反報告)
ただのバカです - みちゃ？あっ、三ツ谷くんの事ね。え！？可愛くねぇ？みちゃだよ？胸取れるわ。ムフフ続き楽しみに待ってます。 (2021年10月21日 7時) (レス) @page45 id: acf5fa610c (このIDを非表示/違反報告)
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