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「Aは泣きすぎだよ、俺を守ってくれるって言ってたあの日のAは何処に行っちゃったの？」
『だって、私凄くバカで』
「それはそうだけど〜」
先程からどうも彼の口調に毒気があるのが気になるものの
ずっと目を背け続けていた彼の気持ちを素直に受け取れる事や、本心を伝えられる喜びが何よりも勝る
「自分の首絞めすぎなお間抜けさん」
『………………ごめんなさい』
「不安や疑問に思う事があったら、すぐに解消するべきでしょ」
『うん、私逃げてた。テイルさんと一緒にいれるなら、それでいいって』
「それはそれで可愛いんだけど、でもやっぱりそれじゃダメ。俺も悪いけど、自分を大事に出来ないAも悪いよ」
『……はい。本当にごめんなさい』
少し強めの口調で話す彼に、ぐうの音も出ない私
ずっと私に愛を伝え続けてくれた彼
対して私は、いつも言い訳をして自分を守ってばかりだった
終いには、彼とさよならをするその時までに
幸せなこの時間を噛み締めようと、常にマイナスな感情を馳せらせていた
最初からこの交際は、2人の気持ちが重なり合ったからこそ成り立ったものだったというのに。
私が、全部間違っていた
根拠も腑に落ちる上手い説明も出来ないけれど、偽りだと思っていた私に対する彼の気持ちに嘘はないのだとようやく気付く事が出来た
思い返せば、自分に嘘をついてまで私と交際するメリットなんて、アイドルで人気者である彼には微塵も無い事だった
私の頬を摘んで上下に伸ばして遊ぶ彼の背景には、あんなに纏わりついていたあの子の面影は跡形もなく消えている
そして、今度はそこに
あの中庭で向かい合う
ジャージ姿の彼と、バケツを片手に持った私が
親しげに笑い合う姿が見えていた
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「ちゃんと反省してよ？」
『はい…もう1人で勝手に思い込んだりしないようにします』
「俺が好きなのは？」
『…………私？』
「疑問形じゃん、反省がまだ足りないんじゃない？」
そう言って私の脇腹を探りあてて、綺麗な指を高速で動かした彼を全力で押し返す
体は小さくとも、やっぱり男の人なんだなと思わされる程の力で私を抑えつけて擽る事を辞めない彼は、今までに見た事ないような子供っぽい顔をして笑っていた
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run(プロフ) - みんみんさん» コメントありがとうございます(*^^*)みんみん様の幸せに少しでも貢献できてとても嬉しいです（ ; ; ）♡また機会がありましたらテイルさんのお話しを書きたいと思ってるので、その時はまたよろしくお願いします♡ (2023年2月20日 23時) (
レス) id: 8f6ebbdacb (このIDを非表示/違反報告)
みんみん(プロフ) - 完結おめでとうございます！毎話とても楽しく読ませていただきました！イリチルの兄組好きなのでテイルさんのお話が読めて幸せでした。 (2023年2月19日 4時) (レス) @page25 id: 708a20f575 (このIDを非表示/違反報告)
run(プロフ) - Kikiさん» Kikiさん！実は私、Kikiさんの書くお話しが大好きなんです（ ; ; ）♡コメントいただきとても光栄です！これからもどうぞ楽しんでくださいね♩ (2023年1月23日 17時) (レス) id: 8f6ebbdacb (このIDを非表示/違反報告)
Kiki(プロフ) - テイルペンなので素敵なお話読めて嬉しいです(;o;)これからも楽しみにしてます〜！ (2023年1月23日 15時) (レス) id: 8611e65663 (このIDを非表示/違反報告)
run(プロフ) - あささん» コメントありがとうございます！そしてこれからも楽しんで下さいね(*^^*) (2023年1月22日 1時) (レス) id: 8f6ebbdacb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：run | 作成日時：2023年1月18日 2時
