61.手を焼く親友 ページ11
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『それでね、彼の寝言もギュリから聞かされていた彼の話しも、全部どうでもいいって思ったの。私にできる事は、彼の負担にならないように気を張ることじゃなくて。ただ信じ続けること、それだけなんだって』
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私の親友、A
可愛くて、優しくて、自分のことよりも他人を優先し、1人でなんでも出来ちゃう子
そんな彼女だからこそ、私はもっと気を配るべきだった。きっとこの2年間1人で沢山悩み苦しみ、物凄く辛かったはずだ。
いつの間にそんな事が…と虚しい気持ちに駆られる私だけど、恐らくAはあまりにも幸せな気持ちを私に話したくて仕方なかったのだろう
だってほら、誰がどう見ても隣に座る彼女はあの頃みたいに意地らしく笑ってる
『ギュリ、今まで本当にありがとう。でももう大丈夫。もしもまたジス君から連絡が来たら、今度は1人で悩まず私に相談してほしい』
「……で、でも」
『私はもう大丈夫なの。守られてばかりなんて、そんなのフェアじゃないでしょ？』
そう言ってニコリと可愛らしい笑顔を私に向けたAは、以前よりもずっと綺麗になったように見えた
あまり喜怒哀楽を他人に見せない彼女がここまで変わったのは、他でもなくあの人のお陰なのだろう
情けない。なにも力になれなかった
親友親友とほざきながら、彼女にとってマイナスになることばかり働き続けた私なんて、ただの邪魔者にしか過ぎないじゃないか
「ごめんなさい。そもそも私と仲良くなってなかったら、ジスの事もナウンちゃんのことも知らずにいれたのに」
『ちょっとやめてよ、それとこれとはまた話が変わってくるよ』
「こうなったら、私にできることなんて」
『……………？』
「ジスを殺す事しか残ってないじゃん」
思い詰める私を他所に、隣に座るAの体が大きく揺れたと同時に久しぶりに聞く彼女の笑い声が店中に広がった
机をバシバシと叩きながら笑い続けるAを不思議な気持ちで見つめる私は、何かおかしな事を言ったのだろうか
まぁ、でも
本当に久しぶりに、Aの溌剌とした笑い顔を見れたから、ちょっとは彼女の喜怒哀楽の"喜、楽"の部分に貢献出来たかな、なんて
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run(プロフ) - みんみんさん» コメントありがとうございます(*^^*)みんみん様の幸せに少しでも貢献できてとても嬉しいです（ ; ; ）♡また機会がありましたらテイルさんのお話しを書きたいと思ってるので、その時はまたよろしくお願いします♡ (2023年2月20日 23時) (
レス) id: 8f6ebbdacb (このIDを非表示/違反報告)
みんみん(プロフ) - 完結おめでとうございます！毎話とても楽しく読ませていただきました！イリチルの兄組好きなのでテイルさんのお話が読めて幸せでした。 (2023年2月19日 4時) (レス) @page25 id: 708a20f575 (このIDを非表示/違反報告)
run(プロフ) - Kikiさん» Kikiさん！実は私、Kikiさんの書くお話しが大好きなんです（ ; ; ）♡コメントいただきとても光栄です！これからもどうぞ楽しんでくださいね♩ (2023年1月23日 17時) (レス) id: 8f6ebbdacb (このIDを非表示/違反報告)
Kiki(プロフ) - テイルペンなので素敵なお話読めて嬉しいです(;o;)これからも楽しみにしてます〜！ (2023年1月23日 15時) (レス) id: 8611e65663 (このIDを非表示/違反報告)
run(プロフ) - あささん» コメントありがとうございます！そしてこれからも楽しんで下さいね(*^^*) (2023年1月22日 1時) (レス) id: 8f6ebbdacb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：run | 作成日時：2023年1月18日 2時
