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「夏休みって暇だよね」
『この島に来て初めて私もその感情になった』
「………………なに、やっぱりソウルに帰りたくなった？」
ギラギラに燃える太陽の灼熱とした熱気に青くて澄んだ海が今にも沸騰してしまいそうだ
そしてそんな暑い日でも、私達は相変わらず駄菓子屋の前のベンチに肩を並べて腰を下ろしていた
『私、分かっちゃったの』
「んー？なにが？」
『………ジョンウの好きな人』
その瞬間、途端に私とジョンウの間に変な空気が流れる
バカうるさい蝉の鳴き声を背に、アイスを頬張るのを辞めてこちらを見るジョンウは、日焼けしたのか頬骨辺りが少し赤くなっているようだった
少しの沈黙の後、目を大きく見開いて驚いた表情を覗かせる彼が「なんで分かったの？」と聞いてくるから鼻で笑った。あんなに分かりやすい態度であの子に接していたのはあなたでしょ？なんて心の中で思いながら。
「で、Aはどう思うの」
『別に？いいんじゃないの？』
「え！？いいの？！それって、付き合うって事？！」
『両想いならそうすればいいし、まずは告白しなきゃね。あの先輩可愛いからモタモタしてると誰かに取られちゃうよ』
「…………………は？」
やけに明るい声色で話していたジョンウが突然低い声を発したから不思議に思ってその顔を覗くと、まるで汚いものを見るような目をして私を見ていた。
『なによその目』
「…………あのさ、俺の好きな人って誰だと思ってんの」
『え？この前教室で追いかけ回してたあの可愛らしいミンジ？先輩でしょ？』
なんの気なしにそう答えた私を見るや否や「うわぁ〜まじありえない。まじでAって…」と言いながら大きく項垂れて頭を抱え出したジョンウ
そんな彼に『一体なんなの』と少し怒りを込めて言葉を投げかけたのは、いつも以上に噛み合わない彼に苛立ったからなのか。いや、きっとこの暑さで頭がやられてしまったからに違いない。
あの日から、ジョンウの顔を見るたびに思い出してしまうあの女の先輩の綺麗な横顔。そしてその度にモヤモヤして息が詰まってしまう
その理由は分からないが、これが良くない感情である事は何となく分かる
考えないようにしたいのに、ジョンウとこうして会う事は辞められない。
いや、辞めたくないのだ
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run(プロフ) - おもちさん» こちらこそ、そんな素敵なコメントをして下さりありがとうございます🥹🙏💓 (9月22日 16時) (
レス) id: 8f6ebbdacb (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 心温まる素敵なお話ありがとうございました😌💚 (9月15日 19時) (レス) @page49 id: db91ee34e8 (このIDを非表示/違反報告)
run(プロフ) - もちこさん» もちこさん！とても素敵で感動的なコメントありがとうございます😭めちゃくちゃ嬉しいです〜（ ; ; ）❤️これからももっともっといい作品を作っていきたいと思ってるので、是非よろしくです🙇♂️💙 (9月13日 9時) (レス) id: 8f6ebbdacb (このIDを非表示/違反報告)
もちこ(プロフ) - 文字数の関係からいくつもコメントしてしまい失礼致しました💦 今後もrunさんの作品を楽しみに応援しております.......🙏🏻💚 (8月21日 1時) (レス) id: fa93449f5b (このIDを非表示/違反報告)
もちこ(プロフ) - 登場人物全員が魅力満点で、ずっとこの世界を眺めていたいなあと噛み締めております😂連載お疲れ様でした、本当に素敵な作品をありがとうございます！ずっと心に残り続ける大好きな作品です😭 (8月21日 1時) (レス) id: fa93449f5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：run | 作成日時：2023年1月23日 16時
