夏（１） ページ5
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『ねぇマーク、帰りに八百屋さん寄ってもいい？』
「ごめん先帰ってて！俺この後2年のクラスに行ってヒョンにプリントを渡さなきゃだから」
『え、そんなの一緒に行くよ』
「んーでもAをヒョンに会わせたくないなぁ」
『なにそれ逆に気になるんですけど』
帰りのホームルームが終わるや否や、余程のことがない限りは毎日一緒に下校するマークが苦り切った表情をしながらスクール鞄の中を漁っていた
彼が言う、その"ヒョン"とは一体どんな人物なのか。私と顔を合わせると何か都合が悪いことでも起きるのかな、と思いながらその鞄の中から一枚のプリントを取り出したマークを見つめた
「…………気になるの？行ってみる？」
『え、行きたい。明日から夏休みだし、マークと一緒に帰れるの今日が最後だし』
「いやいや、夏休み明けからまた一緒に帰れるじゃん」
確かに〜と言って笑った私を見て、呆れた顔をするマークが「そうと決まればちゃちゃっと行くよ」と一声上げながら席を立ったので私もそんな彼の後ろに続いた
1階へと続く螺旋階段を少し早足で降り、2年の先輩達がいるであろうクラスの前まで急いだ。2-Aと書かれた教室の表示プレートがちょうど私達の真上まで到達するとようやく足が止まる。
このドアを開けたらまだよく知らない先輩達がいるのか、と思いながらゴクリと唾を飲み込む。それはほんの少しの緊張からくるものなのか。
対してそんな私の気持ちなど全く気付いてない様子のマークは扉に手を掛けガラガラ…と遠慮なしにドアを開けた
「あ、いたいた。ヒョン！おーい！おいってば！……ヤァキムジョンウ！！！」
プリントを握りながらヒラヒラとそれを宙に舞わせてキレ気味に私のよく知る人物の名を呼ぶマーク
しかしマークがその名を呼ばずともドアを開けた瞬間すぐに教室中を駆け回る"あの彼"が目に飛び込んで来て、耳より先に目から送られる情報で頭がいっぱいだった
「ほらジョンウ、可愛いマークが呼んでるよ」
「話を逸らすなキムミンジ」
「もう〜何回も謝ってるじゃん」
教室内で全力鬼ごっこをする2人の生徒
口論しているようにも見えるが追いかけられる側の女子生徒は楽しそうに笑ってるし、なんなら追いかけてる側の彼も満更でもない顔をして頬を緩ませている
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run(プロフ) - おもちさん» こちらこそ、そんな素敵なコメントをして下さりありがとうございます🥹🙏💓 (9月22日 16時) (
レス) id: 8f6ebbdacb (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 心温まる素敵なお話ありがとうございました😌💚 (9月15日 19時) (レス) @page49 id: db91ee34e8 (このIDを非表示/違反報告)
run(プロフ) - もちこさん» もちこさん！とても素敵で感動的なコメントありがとうございます😭めちゃくちゃ嬉しいです〜（ ; ; ）❤️これからももっともっといい作品を作っていきたいと思ってるので、是非よろしくです🙇♂️💙 (9月13日 9時) (レス) id: 8f6ebbdacb (このIDを非表示/違反報告)
もちこ(プロフ) - 文字数の関係からいくつもコメントしてしまい失礼致しました💦 今後もrunさんの作品を楽しみに応援しております.......🙏🏻💚 (8月21日 1時) (レス) id: fa93449f5b (このIDを非表示/違反報告)
もちこ(プロフ) - 登場人物全員が魅力満点で、ずっとこの世界を眺めていたいなあと噛み締めております😂連載お疲れ様でした、本当に素敵な作品をありがとうございます！ずっと心に残り続ける大好きな作品です😭 (8月21日 1時) (レス) id: fa93449f5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：run | 作成日時：2023年1月23日 16時
