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『階段登ってすぐ右にある部屋が私の部屋。先に行ってて』
「わかった、あ、甘いお菓子とか別にいらないよ？」
『…………ココアかお茶どっちがいい？』
「オレンジジュース！」
『…………オレンジュースないからリンゴジュース持ってくよ』
「わーい、じゃあ行ってるね〜」
トントンとリズムよく階段を登る音が響く。その音を奏でているのがあのジョンウだと言う事がなんだか不思議だ。
そして私はお茶菓子を準備するべく急いでキッチンへ向かう。
グラスに冷蔵庫から取り出したリンゴジュースを注いで、貰い物のチョコチップクッキーを戸棚から見つけ出しおぼんの上に何個か乗せたら準備満タン。
大きく深呼吸をして、いざ、彼の待つ自分の部屋に向かおうと決意した、その時
「あら、結構長居する予定なのね」
またもや突然現れたおばあちゃん。驚く私は、ピタッと動きが止まる
確かに、これじゃまるで今からジョンウと積もる話しをする気満々みたいじゃないか。
お茶菓子なんて準備しちゃってばかみたい。いやいや違う、これは家に訪ねてきた者に対する礼儀のようなあれで、あっそうだ！いつも貰うアイスのお礼に過ぎないし！…なんて。
たくさんの言い訳は、ニタニタ笑うおばあちゃんの前では無駄に終わる。
全てを見透かすその目は、まるでジョンウを見てるみたいだ
『あのさ、おばあちゃん』
「ん？なんだい？」
『好きって、どうやったら分かるの？』
俯きながら、グラスとチョコチップクッキーが乗ったおぼんを抱える私は何を言ってるのだろう。
聞く相手を絶対間違えてるのに、勝手に動いてしまった自分の口は制御することは不可能だ
「その人が何よりも特別だと思ったら、それはもう恋だねぇ」
『そうなの？それって、友達に対して特別って感情が芽生えた時にも恋になるかな？』
「………………そうであったら、嬉しいのかい？」
いたずらっ子のように、ニヒヒッと言いながら笑ったおばあちゃん。
心の中を覗かれているような感覚になりドキッとした私は、そのシワいっぱいの目尻から目を背けた。
そして、逃げるように…と言っても逃げ場はどこにもないのだけど、ジョンウの待つ部屋へと向かった。
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作者のｒｕｎです！
これからこちらの作品をメインに、出来るだけ毎日更新していきます。少しでも続きが気になると思ったら高評価を押して下さい♡それだけでとても頑張れますので〜👋
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run(プロフ) - おもちさん» こちらこそ、そんな素敵なコメントをして下さりありがとうございます🥹🙏💓 (9月22日 16時) (
レス) id: 8f6ebbdacb (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 心温まる素敵なお話ありがとうございました😌💚 (9月15日 19時) (レス) @page49 id: db91ee34e8 (このIDを非表示/違反報告)
run(プロフ) - もちこさん» もちこさん！とても素敵で感動的なコメントありがとうございます😭めちゃくちゃ嬉しいです〜（ ; ; ）❤️これからももっともっといい作品を作っていきたいと思ってるので、是非よろしくです🙇♂️💙 (9月13日 9時) (レス) id: 8f6ebbdacb (このIDを非表示/違反報告)
もちこ(プロフ) - 文字数の関係からいくつもコメントしてしまい失礼致しました💦 今後もrunさんの作品を楽しみに応援しております.......🙏🏻💚 (8月21日 1時) (レス) id: fa93449f5b (このIDを非表示/違反報告)
もちこ(プロフ) - 登場人物全員が魅力満点で、ずっとこの世界を眺めていたいなあと噛み締めております😂連載お疲れ様でした、本当に素敵な作品をありがとうございます！ずっと心に残り続ける大好きな作品です😭 (8月21日 1時) (レス) id: fa93449f5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：run | 作成日時：2023年1月23日 16時
