冬休み編（１） ページ22
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『って言うことがあって…』
「なるほどね。だからあんな頑なに私やマークの後ろに隠れて廊下を歩いてたってわけか」
冬休みに入ってから1週間が経ち、小さなこの島全体が真っ白な雪に埋もれている今日この頃。
ジョンウとの一件から2週間が経とうというのに、未だ私は自分の気持ちとジョンウの気持ちから逃げ続けていた。
勿論駄菓子屋に行くこともなければ冬休みに入る前の短い学校生活の中でも決して彼に会わぬよう細心の注意を払いながら。
「なんでそうなるかな、付き合えばいいのに」
そして今、私の家のコタツで暖を取りながらみかんを頬張るヘリンから鋭いことをピシャリと言われた私は、ホットココアを飲もうと掴んでいたコップを再び机の上に置いた
『ヘリン知ってる？噂によると、高校生のカップルが大人になって結婚する確率ってかなり低いんだって』
「なに、Aはジョンウ君と結婚したいの？」
『そうじゃなくて！今私がジョンウと付き合ったら、確率的に別れちゃうってこと！そうすると友達には戻れないし、気まずくなって終わるじゃん』
「そこまで深く考えてんの、この世でAだけだよ」
多分、ヘリンの言ってることが正しい。そんなの自分が一番分かっている
しかし私にとって、不安だった島暮らしがここまで豊かなものになったのは、マークやジョンウ、勿論ヘリンといった存在があってこそで、程よいバランス感覚によって私の精神的安定は保たれているのだ。
「都会の人は高校生のうちに色んな人と付き合ったり別れたりを繰り返すって聞いてたけど？」
『そうゆう人もいる。けど私は違うの。恋なんてしたこともないしましてや男友達と付き合うなんて考えたこともない』
「ふーん、私は全然いいと思うけどな。男友達なんて所詮中身は男なんだし、理性と本能には抗えないでしょ」
こたつの真ん中に置かれたみかんの山。そのてっぺんにあるみかんに手を伸ばした私は、そのまま動きが止まる
理性と本能
それってそんなに抑えるのが難しいものなのだろうか
ジョンウと恋人同士になったら、今までと何か変わるのかな
告白される前から、あの駄菓子屋には毎日通って顔を合わせていた私達
恋人同士になってもそれは続くのだろうか。手を繋ぐだけじゃ我慢できないってジョンウは言ってたけど、それより先のことなんて他にあるのかな…
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run(プロフ) - おもちさん» こちらこそ、そんな素敵なコメントをして下さりありがとうございます🥹🙏💓 (9月22日 16時) (
レス) id: 8f6ebbdacb (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 心温まる素敵なお話ありがとうございました😌💚 (9月15日 19時) (レス) @page49 id: db91ee34e8 (このIDを非表示/違反報告)
run(プロフ) - もちこさん» もちこさん！とても素敵で感動的なコメントありがとうございます😭めちゃくちゃ嬉しいです〜（ ; ; ）❤️これからももっともっといい作品を作っていきたいと思ってるので、是非よろしくです🙇♂️💙 (9月13日 9時) (レス) id: 8f6ebbdacb (このIDを非表示/違反報告)
もちこ(プロフ) - 文字数の関係からいくつもコメントしてしまい失礼致しました💦 今後もrunさんの作品を楽しみに応援しております.......🙏🏻💚 (8月21日 1時) (レス) id: fa93449f5b (このIDを非表示/違反報告)
もちこ(プロフ) - 登場人物全員が魅力満点で、ずっとこの世界を眺めていたいなあと噛み締めております😂連載お疲れ様でした、本当に素敵な作品をありがとうございます！ずっと心に残り続ける大好きな作品です😭 (8月21日 1時) (レス) id: fa93449f5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：run | 作成日時：2023年1月23日 16時
