冬（１） ページ18
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「聞いたよ、最優秀びっくりしすぎで賞はAになったんだって？おめでとう」
『絶対おかしい』
「なんで？」
『まずペアになったのがジェミンだったところからおかしかった。しかけも何もない所で急に笑い出したり気味の悪いダンスを始めたりするんだよあの子。そりゃ誰だって叫びたくなるよ』
「へぇ」
ひんやりとした風がチクチクと頬を刺してくる今日この頃。相変わらず駄菓子屋の前の古びたベンチに腰を下ろしていた私は、隣に座るジョンウにこの前の肝試し大会の大惨事を聞かせていた
「アイス食べる？」
『んー、寒いし今日はいいかな。それに手が冷たくなり過ぎて感覚なくなりそうだし』
「俺の手は暖かいよ、ほら」
キョトンとした顔で私を見つめながら大きな手を差し伸べてきたジョンウ。どうやらこの手に私の手を重ねてみろと言うことらしい。そう理解するや否や恐ろしく跳ね上がった心臓に反応して徐々に頬が赤くなっていく
いやいや、私ってばなにをそんなに意識することがあるの？なんて。頭では考えられる事柄は上手く自分の感情をコントロールしてくれなくて息が詰まる
少し前だったら友達である彼と手を繋ぐことに少しの抵抗もなかったのに。
ここ最近の私は、どうもジョンウに対して少しぎこちない
「どうしたの？ほら、俺の手暖かいよ」
『う、うん…』
涼しい顔をしたジョンウを見るに、特に深い意味はなくてただ純粋に自分の手が暖かいことを私に教えたいだけなのだろう。対して私はごくりと唾を飲み込んでしまうぐらいには緊張している。
どうしたものかと短い時間で考えてみた結果
私はそのピンク味のある手のひらに、指を滑らせていた
瞬間、逃すまいと言わんばかりに彼の暖かい手が私の手を強く握った
あっ…と思いながらどうする事も出来ない私は言葉を失う
何も言わないジョンウから感じられるのは、その手から伝わる優しい温もりだけ
うわ、なんか、これ、やばいかも
真っ白になった頭の中ではポワンポワンと使い物にならない言葉が浮かんでは消えていく
心地いいのに恥ずかしい不思議な気持ち。これ以上この手を繋いだままにしておくのはなんだかよくない気がして、今すぐに振り払ってしまいたい
でも
なんだかそれも惜しい、なんて。
矛盾、葛藤、落ち着かない沈黙
あぁ…
くすぐったくて、甘酸っぱい
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run(プロフ) - おもちさん» こちらこそ、そんな素敵なコメントをして下さりありがとうございます🥹🙏💓 (9月22日 16時) (
レス) id: 8f6ebbdacb (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 心温まる素敵なお話ありがとうございました😌💚 (9月15日 19時) (レス) @page49 id: db91ee34e8 (このIDを非表示/違反報告)
run(プロフ) - もちこさん» もちこさん！とても素敵で感動的なコメントありがとうございます😭めちゃくちゃ嬉しいです〜（ ; ; ）❤️これからももっともっといい作品を作っていきたいと思ってるので、是非よろしくです🙇♂️💙 (9月13日 9時) (レス) id: 8f6ebbdacb (このIDを非表示/違反報告)
もちこ(プロフ) - 文字数の関係からいくつもコメントしてしまい失礼致しました💦 今後もrunさんの作品を楽しみに応援しております.......🙏🏻💚 (8月21日 1時) (レス) id: fa93449f5b (このIDを非表示/違反報告)
もちこ(プロフ) - 登場人物全員が魅力満点で、ずっとこの世界を眺めていたいなあと噛み締めております😂連載お疲れ様でした、本当に素敵な作品をありがとうございます！ずっと心に残り続ける大好きな作品です😭 (8月21日 1時) (レス) id: fa93449f5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：run | 作成日時：2023年1月23日 16時
