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「そういえば入学おめでとう」
『そんな事よりジョンウが同じ校舎内にいるのってなんか変な感じ』
「でも、今日もアイスは美味い」
私の嫌味を軽々スルーする彼は"でも"の使い方をいまいち理解してないようだ
そんな彼と普通の会話を成り立たせようとすることは逆立ちしてこの島を一周するようなもの。つまりそれは絶対無理ってこと
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『あ、アタリだ』
縁起がいいものは昔から好きだ
招き猫、数字の７、そしてこの"アタリ"と書かれたアイスの棒
そういえば昔「この髪飾りを持ってると1年に一度幸運が訪れる」と言っておばあちゃんから渡されたそれを、高校一年生になった今でも大切に持ち歩いてるんだっけ
モチベーションを上げる事は私にとって三度の飯より大切な事で、胡散臭いおまじないも眉唾ものなジンクスも全て信じる事を惜しまない。
例えば右足から校門をくぐるとその日一日先生に当てられないとか、トンネルを出るまで息を止めてないと風邪をひく、などなど。
「あ、俺も当たった」
『良かったね、お腹すいてるんでしょ？新しいアイスと交換して来たら？』
細長い木の棒に書かれた[アタリ！アイスもう一個！]と言う文字を眺める彼はその憎たらしいほど長い足を組み替えながらゆっくりと私を見た
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「Aにあげる。こーゆーの好きでしょ」
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キム・ジョンウ
それは、この島を親愛し、美しく澄んだ瞳を持つ者の名だ
何もない、何も生まれない。そんな事を思っていたあの頃の私に彼はいつもその不思議な魅力を持ってして、私の何もない何かに何かを落として行く
『何で知って…「あーお腹すいた」
でも、いつもその心は蛇のようにスルスルと私の手から遠ざかって行く
どんな意図があるのか分からないが、彼から貰った少し湿ったアイスの棒を握りしめた私の気分は少し上がる
そして思う
この、雲のように掴むのが難しい彼の隣にいる事に、いつかハッキリとした明確な意味をもたらしたい、と。
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run(プロフ) - おもちさん» こちらこそ、そんな素敵なコメントをして下さりありがとうございます🥹🙏💓 (9月22日 16時) (
レス) id: 8f6ebbdacb (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 心温まる素敵なお話ありがとうございました😌💚 (9月15日 19時) (レス) @page49 id: db91ee34e8 (このIDを非表示/違反報告)
run(プロフ) - もちこさん» もちこさん！とても素敵で感動的なコメントありがとうございます😭めちゃくちゃ嬉しいです〜（ ; ; ）❤️これからももっともっといい作品を作っていきたいと思ってるので、是非よろしくです🙇♂️💙 (9月13日 9時) (レス) id: 8f6ebbdacb (このIDを非表示/違反報告)
もちこ(プロフ) - 文字数の関係からいくつもコメントしてしまい失礼致しました💦 今後もrunさんの作品を楽しみに応援しております.......🙏🏻💚 (8月21日 1時) (レス) id: fa93449f5b (このIDを非表示/違反報告)
もちこ(プロフ) - 登場人物全員が魅力満点で、ずっとこの世界を眺めていたいなあと噛み締めております😂連載お疲れ様でした、本当に素敵な作品をありがとうございます！ずっと心に残り続ける大好きな作品です😭 (8月21日 1時) (レス) id: fa93449f5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：run | 作成日時：2023年1月23日 16時
