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それは、あの律儀なドンヒョクが初めて私との約束を破った瞬間だった
「A？大丈夫？」
あまりにも優しい声が私を包んだと同時に地につけていた足の感覚がなくなり、私はその場にへたり込んだ。
それに続くようにドンヒョクもしゃがみこんで、私の背中にそっと手を押し当てる
あぁもうっ
こんなんじゃダメなのに
期待したくなくて、頼りたくもなくて、心配かけたくなくて。あの子やあの子みたいに、私をただの女子生徒として、1人の女の子として見てほしくて、あの日私達は約束をしたというのに
"もう学校では話しかけないで"
"なんで？"
"ドンヒョクと話してると目立つ"
"俺よりAの方が目立ってると思うけど？"
"私、男の人と話すの苦手なの"
"俺とは話すじゃん"
"………………お願い"
"……なんだよそれ、勝手にしろ"
２年前、私はとある事件をきっかけにドンヒョクとは距離を置く事を一方的に決めて、その意を本人に伝えた。その日は中3の夏休み前日の蒸し暑い晴れた日で、その日を境に私達はしばらく口をきかなくなった
だけど高校受験が迫っていたある日突然ドンヒョクの方から和解を持ちかけてきた。「仲直りしたい。ついでに勉強教えてほしい」なんて言いながら3ヶ月ぶりに私の部屋の窓を叩いた彼に『ついでなのは仲直りの方でしょ？』なんて皮肉を言いながらも私はあの瞬間、心の底から湧き出た笑顔を彼に向けたのだ
"なぁ、まじで学校で話しかけちゃダメ？"
"ダメ"
"じゃあ学校外では？"
"………いいよ"
約束は絶対守る
それがイドンヒョクという男の最も良いところ
だったのに…
「どいてくんない？」
「無理。Aに触んな」
ハッと我にかえると目の前にはドンヒョクの背中があった。まるでこの悍ましい声を出しているスンウという男から私を隠してるみたいに。
ドンヒョクが振り解いてくれた手首が少し震えている。
でも、また"あの時"みたいにドンヒョクに迷惑をかけるわけにはいかないから
『やめて下さい。私はあなたを好きになる事はありません』
「なんで？俺知ってるよ、好きな人いるって嘘なんでしょ？」
『…………………じゃない』
「え？」
『嘘じゃない。これだけは絶対に、嘘じゃない』
騒ぎを聞きつけた生徒達が私たちの周りで野次馬化しているというのに、ましてやドンヒョクが見ているというのに
私は一体、なにを言っているのだろう…
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run(プロフ) - ちょんぽむさん» わぁ（ ; ; ）♡そんな事を言って頂けて本当に光栄です🥹💓最後まで読んでいただけただけでも嬉しいのに沢山キュンもしてくれたんですね😭嬉しいです❤️ (10月21日 23時) (
レス) id: 8f6ebbdacb (このIDを非表示/違反報告)
ちょんぽむ(プロフ) - 完結お疲れ様でした…！runさんの書くドンヒョク良すぎるしお話も好きすぎていつも楽しく読ませて頂いてました🥹たくさんキュンしましたありがとうございました😭💕 (10月19日 10時) (レス) @page41 id: d126820032 (このIDを非表示/違反報告)
run(プロフ) - Kikiさん» わぁKikiさんだ〜（ ; ; ）♡いつもコメント本当にありがとうございますぅ（ ; ; ）♡励みになるし、何より凄く嬉しいです♡これからも頑張ります(*^^*)♡ (10月5日 14時) (レス) id: 8f6ebbdacb (このIDを非表示/違反報告)
Kiki(プロフ) - 完結したらコメントしようと思ってたんですけど無理でした(;_;)今回のお話もかわいくてめちゃくちゃ好きです〜(;_;)気早すぎますが次回作も楽しみです(;_;)💓 (10月5日 9時) (レス) id: 8611e65663 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：run | 作成日時：2023年6月8日 17時
