40.ーHC sideー ページ40
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人生で一番憂鬱だった日は、後にも先にもあの日以外に存在しないだろう
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「引越し前にお隣さんに挨拶行ったんだけど、誰も家にいなかったのよ。今日はいるかしら」
引っ越しの荷解きをしながらお母さんがそう言っていて、正直お隣さんとかどうでもいいしと思っていた俺は終始無言のままカップボードの中に食器類をしまっていた。
すると「もうこっちはいいからドンヒョクは自分の部屋を片付けてきて」ってお母さんに言われて「めんどー」と言いながら人生で初めての1人部屋を与えられたというのに気怠く2階へ続く階段を登る。
引っ越した理由は、よくあるお父さんの転勤。
理由も理由だけに学生の俺に選択権はなくて、幼稚園からずっと一緒だった友達と呆気なくお別れさせられて新しい家と見慣れない街に流れるまま連れてこられて。
納得いかないままの俺は、自分の部屋に来るなり買ってもらったばかりのベッドの上に寝転んで天井を見つめていた。
ふと部屋を見渡してみると、カーテンが閉まったままの窓が目に飛び込んできて。
なんとなく開けてみようかなって思ってそのまま立ち上がって窓を開放させてみれば、めっちゃ近くにお隣さんの家があることに気付いて驚いた。しかも窓まで同じ位置にあるとかプライバシーねーし、なんて思いながらしばらく窓の淵に肘を置いて自然の風に仰がれていたら
_______ガラガラガラ
タイミングよく開いたお隣さんの窓から顔を出したのは、物凄く綺麗な女の子で、なにそれドラマかよって自分で自分に突っ込んだりして、ちょっと嬉しかったりなんかもして。
一瞬であがった俺のテンションは、引っ越しなんて大したことねーじゃんとポジティブまでも引き連れてきてくれた。
そして、驚いた顔でこっちを見ている彼女に笑いかけながら
「あ、こんにちは」
なんて言って挨拶をした。
そう、この日は人生で一番憂鬱だった日
そして、その憂鬱だった日を最も簡単に覆してしまった、とても素敵な女の子との記念すべき出会いの日でもあって。
「そういえば、北高校の奴らはもう大丈夫だから」
『あぁ、それならもう気にしてないよ。ドンヒョクが隣にいてくれるなら、私最強になれる気がするから』
「ねぇ、可愛すぎて無理だからやめて」
そしてその子は、今俺の一番の宝物。
人生で一番最高な日は
Aがいれば、毎日だって叶えられるんだね
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END
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run(プロフ) - ちょんぽむさん» わぁ（ ; ; ）♡そんな事を言って頂けて本当に光栄です🥹💓最後まで読んでいただけただけでも嬉しいのに沢山キュンもしてくれたんですね😭嬉しいです❤️ (10月21日 23時) (
レス) id: 8f6ebbdacb (このIDを非表示/違反報告)
ちょんぽむ(プロフ) - 完結お疲れ様でした…！runさんの書くドンヒョク良すぎるしお話も好きすぎていつも楽しく読ませて頂いてました🥹たくさんキュンしましたありがとうございました😭💕 (10月19日 10時) (レス) @page41 id: d126820032 (このIDを非表示/違反報告)
run(プロフ) - Kikiさん» わぁKikiさんだ〜（ ; ; ）♡いつもコメント本当にありがとうございますぅ（ ; ; ）♡励みになるし、何より凄く嬉しいです♡これからも頑張ります(*^^*)♡ (10月5日 14時) (レス) id: 8f6ebbdacb (このIDを非表示/違反報告)
Kiki(プロフ) - 完結したらコメントしようと思ってたんですけど無理でした(;_;)今回のお話もかわいくてめちゃくちゃ好きです〜(;_;)気早すぎますが次回作も楽しみです(;_;)💓 (10月5日 9時) (レス) id: 8611e65663 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：run | 作成日時：2023年6月8日 17時
