38. ページ38
.
「で？」
『"で？"とは…？』
「まず３日間も学校を休んだ理由と、窓を開けてくれなかった理由と、図書室での話の続き、これ全部今話して？」
にっこぉ〜と悪魔みたいな笑い方をして私を見つめるドンヒョク。
あぁ、やっぱりこんなやつ家に入れるんじゃなかった。絶対自分の気がすむ答えを私が言うまで帰らないつもりじゃん…どうしよう…
ベッドの上にどかっと座ってあぐらをかくドンヒョクをジッと睨む。だいたいなんで私が冷たくて固いフローリングの床の上で正座しなきゃなの？ここ、誰の部屋だと思ってる？
「なに、その不満そうな顔。床が嫌なら隣くれば？」
『遠慮します』
エアコンから吹く冷たい風が何度も体をすり抜けるのに、冷や汗がドバドバ溢れてきて全然乾いてくれなくて。
もう、正直に全部話してしまえば
楽になれるのだろうか。
この、煮え切らない感情も
ドンヒョクの考えてる事も
これ以上私が悩んだところで、答えなんて出るわけないのだから。
.
.
『あ、あのね…？私…』
「……………」
『ドンヒョクに会うのが、恥ずかしくて』
「は？」
『いやだから…！……いきなり可愛いとか言われて、その………嬉しかったから…』
あぁ、恥ずかしい、消えたい、最悪
こんなこと改まって言うなんてバカみたいだ。
チラッとドンヒョクの顔色を伺うと、なんとびっくり。ポカーンと口を開けながら目は点になっているではないか。え、なんで？
『ちょっと、聞いてるの？』
「………あ、あぁ、うん。聞いてる聞いてる。話し続けて？」
本当にいいの？とちょっと疑いながら、気を取り直してごくりと唾を飲み込む。
よし、伝えるぞ。そう意気込んで、ドンヒョクをじっと見つめた
『私ね、ずっとドンヒョクに可愛いって言われたかったから…』
「………なんで、？」
『す、好きな人にそう言われて、嬉しくない人はいないでしょう？』
ゆったりとした時間が流れる空間で、私とドンヒョクが向かい合う。
だけどやっぱり恥ずかしくて私は俯いてしまい、ドンヒョクが今どんな顔をしているのか分からなくて。
自分でもビックリするほど大胆な発言をしてしまったから、多分耳まで赤くなっている私の顔。あぁ、カッコ悪すぎる…
.
「A、隣きて」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1144人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
run(プロフ) - ちょんぽむさん» わぁ（ ; ; ）♡そんな事を言って頂けて本当に光栄です🥹💓最後まで読んでいただけただけでも嬉しいのに沢山キュンもしてくれたんですね😭嬉しいです❤️ (10月21日 23時) (
レス) id: 8f6ebbdacb (このIDを非表示/違反報告)
ちょんぽむ(プロフ) - 完結お疲れ様でした…！runさんの書くドンヒョク良すぎるしお話も好きすぎていつも楽しく読ませて頂いてました🥹たくさんキュンしましたありがとうございました😭💕 (10月19日 10時) (レス) @page41 id: d126820032 (このIDを非表示/違反報告)
run(プロフ) - Kikiさん» わぁKikiさんだ〜（ ; ; ）♡いつもコメント本当にありがとうございますぅ（ ; ; ）♡励みになるし、何より凄く嬉しいです♡これからも頑張ります(*^^*)♡ (10月5日 14時) (レス) id: 8f6ebbdacb (このIDを非表示/違反報告)
Kiki(プロフ) - 完結したらコメントしようと思ってたんですけど無理でした(;_;)今回のお話もかわいくてめちゃくちゃ好きです〜(;_;)気早すぎますが次回作も楽しみです(;_;)💓 (10月5日 9時) (レス) id: 8611e65663 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：run | 作成日時：2023年6月8日 17時
